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[MOM287]専修大FW仲川輝人(3年)_マイペースな男が死闘に決着つける決勝点

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.20 大学選手権準々決勝 明治大1-2専修大 BMWス]

 専修大の選手が次々と控室から出てくる。だが報道陣の前に主役は待てど暮らせど現れる気配はない。マネージャーに声をかけると「まだ中にいます」。ようやく出てきたかと思えば「マイペースなんで」と言ってのける。仲川輝人(3年=川崎F U-18)とはそんな男だ。

 プレーでも独特の感性を持つ。身長は162cmと小柄だが、そんなフィジカルの不利をものともしないスピードと嗅覚で得点を量産。この日、ヒーローとなった延長前半5分の場面でもMF長澤和輝(4年=八千代高)のスルーパスにオフサイドラインぎりぎりで抜け出す仲川らしいプレーで決勝点を奪う。「取るときは取る」。源平貴久監督も大一番で見せた決定力には舌を巻くほどだ。

「本当に決勝戦のようだった」と振り返った死闘を制し、2年ぶりの頂点まであと2勝と迫った。だがまずは中1日で迎える準決勝の大阪体育大戦に全力を尽くさなければならない。「1点を争うような試合になると思っているので、それを自分が取れればいいと思っています」。マイペース男はどこまでも我を貫くプレーを心掛ける。

(取材・文 児玉幸洋)

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