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[MOM333]流通経済大MF渡邉新太(1年)_武器は「嗅覚」!!新潟育ちの1年生MFが2発

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.18 大学選手権準決勝 びわこ大0-4流経大 味フィ西]

 1年生FWが大舞台で結果を残し、チームを初の決勝進出へ導いた。流通経済大MF渡邉新太(1年=新潟ユース)がびわこ成蹊スポーツ大戦で先制点を含む2得点の活躍をみせ、4-0での勝利に大きく貢献した。

 試合後、流通経済大の中野雄二監督は「起用した結果、2得点を決めた。よくやってくれたと思う」と1年生MFを労った。この日は前半20分に左クロスからのこぼれに詰めてヘディングシュートを決めると、後半18分には、再びこぼれたボールに反応。右足で押し込み、2-0と差を広げた。2回戦・東海学園大戦に続くゴール。大舞台でも動じない強心臓ぶりで結果を残した。

 先制シーンについて、「流れてきたボールはいつも狙っている。ボールが来たから決めるだけでした」と淡々と振り返った渡邉。自身の武器について「(ゴールへの)嗅覚だと思います」というと、「『そこ』を常に狙っている。点を決められる選手は常に『そこ』にいる」と話した。

 選手層の厚い流通経済大。ここまでの試合、守備陣やボランチは同じメンバーが出場しているものの、前線の選手は試合毎に入れ替わっている。この日は渡邉と同ポジションのMF森保圭悟(3年=広島ユース)に筋肉疲労があったこともあり、先発した。そして2得点の活躍。指揮官は「1年生だが得点力があり、要所要所で点を取ってくれる」と信頼を寄せている。

 アルビレックス新潟ユース出身の渡邉。高校時代に流通経済大と新潟が練習試合をした際、新潟の一員として好プレーをみせたことが入学につながった。そして入学後は、トップチームではなく、クラブ・ドラゴンズ(関東リーグ)でプレー。しかし、6月にトップチーム昇格への契機が訪れる。6月25日に行われた茨城選手権兼天皇杯予選茨城大会。クラブ・ドラゴンズが流通経済大のトップチームに3-2で勝利した。この試合でゴールを挙げた渡邉は、一躍トップへの昇格を果たしたのだ。その後は流通経済大トップの一員として、総理大臣杯にも出場し日本一獲得に貢献。関東後期リーグも戦い抜き、トップチームへの定着を果たし、今大会を迎えた。

 入学から今までを振り返った渡邉は「1年生からトップチームへ絡めるとは思っていなかったし、日本一をかける試合を2度も戦うのはイメージもしていなかった」と驚きの表情をみせたが、「それでもずっと高いモチベーションでやってきた結果だと思う」と胸を張る。

 230人超の部員を抱える流通経済大。渡邉は「常に結果を残さないといけないというプレッシャーがあるが、みんなで切磋琢磨してやっている。練習から気を抜けないし、成長できている」と話した。決勝戦の相手は関西学院大だ。1年生MFは「自分が求められるのは得点。そこで貢献して日本一を取れればいい」と力強く語った。

(取材・文 片岡涼)
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