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[大学選手権]呉屋不在も関係なし!関学大が阪南大に4発圧勝、初優勝で4冠達成!!

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[12.19 大学選手権決勝 阪南大0-4関西学院大 駒場]

 アパマンショップPresents第64回全日本大学選手権(インカレ)の決勝が19日、浦和駒場スタジアムで行われ、関西学院大(関西1/総理大臣杯)が阪南大(関西2)を4-0で下し、初優勝した。関学大は関西選手権、関西リーグ、総理大臣杯に続き、今季の全タイトルを獲得する4冠達成となった。

 30年ぶりの関西勢同士の決勝戦になった今大会。昨年度は決勝で涙をのんだ関学大の悲願達成か、初の決勝に進んだ阪南大が、今季のタイトルを総なめにする関学大を阻止すべく意地を見せることが出来るかに注目が集まった。

 阪南大のスタメンシステムは4-1-4-1。GKは大西将(4年=阪南大高)、DFラインは右からDF康翔貴(3年=大阪朝鮮高)、DF甲斐健太郎(3年=立正大淞南高)、DF大野佑哉(1年=山梨学院高)。MF松下佳貴(4年=松山工高)をアンカーにして、2列目に右からMF三田陽介(3年=帝京長岡高)、MF八久保颯(4年=秀岳館高)、MF重廣卓也(2年=広島皆実高)、MF外山凌(3年=前橋育英高)。1トップには今大会すでに6得点を挙げているFW前田央樹(3年=福岡U-18)が入る。

 対する関学大は、エースFW呉屋大翔(4年=流通経済大付柏高)が出場停止。代わって1トップにはこれまでトップ下を務めていたFW出岡大輝(3年=G大阪ユース)が入った。システムは4-2-3-1。GKは上田智輝(2年=京都U-18)。DFラインは右からDF高尾瑠(1年=名古屋U18)、DF米原祐(3年=作陽高)、DF井筒陸也(4年=初芝橋本高)、DF小川原一輝(2年=関西学院高)。ダブルボランチにはMF小野晃弘(4年=藤枝明誠高)とMF徳永裕大(3年=G大阪ユース)が入り、右MFに森俊介(3年=東山高)、左にMF小林成豪(4年=神戸U-18)、トップ下にはMF福冨孝也(4年=宝塚北高)。そして1トップに出岡が入った。

 両GKが互いに好セーブを見せたことで引き締まった序盤になるかと思えた前半14分、関学大がチャンスを確実にものにする。福冨がエリア内に入った突破がゴール前で混戦になると、出岡が左足振り向きシュートを打つ。グラウンダーのシュートは右ポストをかすめるようにしてゴールネットに収まった。

 そしてこの得点で関学大がさらに勢いづく。前半20分の小林がゴールネットを揺らした場面はハンドでノーゴールとなったが、同29分、左CKがゴール前で混戦になる。さらに前田のクリアボールが関学の選手に当たってこぼれると、出岡が押し込み加点する。

 さらに前半37分、またも左CKを獲得すると、ファーサイドに走り込んだ米原が頭で押し込み、3点目。同43分には福冨のスルーパスに反応した出岡が右足で落ち着いて蹴り込みハットトリックを達成。関学大が前半だけで4点のリードを奪う圧巻の試合運びを見せた。

 まさかの展開を強いられた阪南大は後半、八久保と三田の位置を入れ替えてリズムに変化を求める。気合を入れ直したことで攻勢を強めるが、枠を捕えたシュートを打つことが出来ない。後半12分に三田を下げてMF岡部拓実(2年=正智深谷高)を、さらに同17分には八久保に代えてFW松尾雄斗(2年=札幌U-18)を送り込むが、同24分の決定機、金の左クロスに走り込んだ岡部のシュートは枠上に外れていった。

 試合はスコアに変化がないまま、時間だけが経過する。阪南大は後半36分に“兄弟連覇”を目指すMF江坂巧(3年=神戸弘陵高)を投入。交代カードを使い切り、何とか得点を奪いに行く。しかし関学大は同27分に森俊介に代えてDF魚里直哉(2年=C大阪U-18)、終了間際の45分には福冨を下げてDF岡山宗星(3年=C大阪U-18)を投入し、守りを固めてゲームを終わらせに行く。そして試合はこのまま4-0で終了。関学大が圧勝で悲願の初優勝を決めた。 


●第64回全日本大学選手権特集

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