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「違いを見せないと」明大の甲府内定DF小出&MF道渕、吉田達磨新監督視察の前で存在感

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来季の甲府入団が内定しているDF小出悠太(4年=市立船橋高)(左)とMF道渕諒平(4年=仙台ユース)を視察

[12.9 全日本大学選手権(インカレ)2回戦 明治大6-0九州共立大 町田]

 来季からヴァンフォーレ甲府の監督に就任する前新潟監督の吉田達磨氏が、甲府内定2選手の視察に訪れた。甲府入団が内定している明治大のDF小出悠太(4年=市立船橋高)、MF道渕諒平(4年=仙台ユース)はともに先発出場し、6-0の大勝に貢献。試合後、制服に着替えた2人は初々しい表情で吉田氏と初対面し、佐久間悟副社長兼ゼネラルマネージャーらと5分ほど言葉をかわした。

 初対面を終えた小出は「プレー面の話はなくて、初めてお会いしたので挨拶をしました」と説明。道渕は「記事で読んで、(試合を)見に来るのは知っていたので、小出と2人で『緊張するね。意識しちゃうね』と話をしていました。少なからずプレッシャーはありました」と笑顔で明かした。

「彼らと顔を合わせて、立ち話だけど話ができてよかった。僕としてもいい日ですし、彼らも試合に勝って、3冠のチャンスが広がった。最後の大会で明治大のために仕事をして、(甲府に)仕事をしに来てほしい」。吉田氏は笑顔で2人をねぎらい、その印象については「オープンな試合になって、5点、6点と入っていくとダラけがちだが、小出君は最後までラインをコントロールして、真面目な選手だなという印象を受けた。道渕君はボールを持つ場面が多く、明治大にとって十分な仕事をしていたと思う」と評価した。

 小出はミスのない安定した守備で相手の攻撃を封じ、ビルドアップにも参加。「自分たちの課題は立ち上がりの失点。守備を徹底して試合に入って先制点が取れて、シュートを1本も打たせずに終われたのはよかった」と、被シュート0本での完封勝利に胸を張った。

 プロ内定選手としてのプライドもある。「違いを見せないといけない。目の前の大学生FWを相手に負けちゃいけない。プレッシャーや責任は増えました」と小出が力を込めれば、道渕も「周りの見る目が変わるし、内定という事実だけでマークは厳しくなる。ドリブルのときに相手が2枚で来たり、対応が変わったのを感じた」と、注目される中で結果を残していく重要性を語る。

 12日に行われる準々決勝では大阪体育大(関西3)と対戦する。夏の総理大臣杯でも準々決勝で対戦し、3-0で勝利しているが、チームに慢心はない。道渕は「大勝したあとの試合は難しい。油断せずにやっていきたい」と気を引き締めた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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