[MOM496]関西大FW竹下玲王(4年)_鎖骨骨折の悪夢払拭、復帰初戦で大復活
[12.13 全日本大学選手権1回戦 関西大2-1福山大 浦安]
関西大(関西4)に頼もしいエースが大一番で帰ってきた。左鎖骨骨折でリハビリを余儀なくされていた主将FW竹下玲王(4年=磐田U-18/AC長野パルセイロ内定)は、インカレ初戦となった福山大戦でベンチ入りメンバーに復帰すると、後半15分から出場。すると同33分にこぼれ球を頭で押し込んで先制点を決めると、同点とされて迎えた同アディショナルタイム2分には右足豪快弾で決勝点を奪う。試合後は「今日を落としたら終わりなので、勝てて良かった」と笑顔を弾けさせた。
悪夢は9月1日に行った総理大臣杯の初戦、IPU・環太平洋大戦で襲った。倒れた竹下の左肩に相手選手が乗りかかるようにして倒れてきた。前半38分で途中交代。左肩脱臼で全治4か月と診断され、今季中の復帰は絶望的になっていた。
しかし2度の手術を経験した「大学に入って初めての長期離脱だった」が、竹下自身は“今季中の復帰”を諦めてはいなかった。そしてチームはリーグ戦で4位に入り、インカレへの出場権を獲得。目標はより明確になった。「インカレに向けて?そうですね。誰かが気合で治ると言っていたので、それを信じてやっていた。頑張って治して良かったです」。
彫りの深い顔はブラジル人の母親譲り。ただサッカーが王国ブラジル譲りかといえば、「3歳の時に1回行っただけ」。しかし小学校1年生の時にあった日韓W杯で、ブラジル代表が決勝に進んだことで家族が大盛り上がりとなったことが、サッカーを始めるきっかけになった。
高校時代はジュビロ磐田U-18でプレー。今大会注目度No.1の筑波大FW中野誠也は同期。しのぎを削った仲だ。「向こうは上を行っている。ライバルって言っていいんですかね」と謙遜する竹下だが、「追いつけるように頑張りたい。絶対に負けたくない」と負けず嫌いな一面ものぞかせる。さらに昨年はインカレの準々決勝で直接筑波大に敗れているとあって、「トーナメントは逆の山ですけど、誠也はたぶん決勝に来ると思うので、筑波にリベンジしたい。自分も負けないようにしたい」と意識を高めていた。
(取材・文 児玉幸洋)
●第66回全日本大学選手権(インカレ)特集
関西大(関西4)に頼もしいエースが大一番で帰ってきた。左鎖骨骨折でリハビリを余儀なくされていた主将FW竹下玲王(4年=磐田U-18/AC長野パルセイロ内定)は、インカレ初戦となった福山大戦でベンチ入りメンバーに復帰すると、後半15分から出場。すると同33分にこぼれ球を頭で押し込んで先制点を決めると、同点とされて迎えた同アディショナルタイム2分には右足豪快弾で決勝点を奪う。試合後は「今日を落としたら終わりなので、勝てて良かった」と笑顔を弾けさせた。
悪夢は9月1日に行った総理大臣杯の初戦、IPU・環太平洋大戦で襲った。倒れた竹下の左肩に相手選手が乗りかかるようにして倒れてきた。前半38分で途中交代。左肩脱臼で全治4か月と診断され、今季中の復帰は絶望的になっていた。
しかし2度の手術を経験した「大学に入って初めての長期離脱だった」が、竹下自身は“今季中の復帰”を諦めてはいなかった。そしてチームはリーグ戦で4位に入り、インカレへの出場権を獲得。目標はより明確になった。「インカレに向けて?そうですね。誰かが気合で治ると言っていたので、それを信じてやっていた。頑張って治して良かったです」。
彫りの深い顔はブラジル人の母親譲り。ただサッカーが王国ブラジル譲りかといえば、「3歳の時に1回行っただけ」。しかし小学校1年生の時にあった日韓W杯で、ブラジル代表が決勝に進んだことで家族が大盛り上がりとなったことが、サッカーを始めるきっかけになった。
高校時代はジュビロ磐田U-18でプレー。今大会注目度No.1の筑波大FW中野誠也は同期。しのぎを削った仲だ。「向こうは上を行っている。ライバルって言っていいんですかね」と謙遜する竹下だが、「追いつけるように頑張りたい。絶対に負けたくない」と負けず嫌いな一面ものぞかせる。さらに昨年はインカレの準々決勝で直接筑波大に敗れているとあって、「トーナメントは逆の山ですけど、誠也はたぶん決勝に来ると思うので、筑波にリベンジしたい。自分も負けないようにしたい」と意識を高めていた。
(取材・文 児玉幸洋)
●第66回全日本大学選手権(インカレ)特集