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[MOM663]桐蔭横浜大MF鳥海芳樹(3年)_「どこに出しても恥ずかしくない」勝たせる男

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桐蔭横浜大MF鳥海芳樹

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by KIRIN]

[12.14 インカレ2回戦 桐蔭横浜大1-0常葉大 柏の葉]

 ネットを揺らしたのは背番号10の右足だった。桐蔭横浜大MF鳥海芳樹(3年=桐光学園高)は衝撃の一撃を振り返り、「打った瞬間入ったと思った」と胸を張った。

 関東リーグを2位で終えてインカレ初出場を果たした桐蔭横浜大は、前半から主導権を握って試合を進める。多くのチャンスを創出してシュートも放った。ゴールだけが生まれなかったが、「なかなか得点が入らず、相手に引かれる展開も想定していた」という鳥海は、「絶対に自分が決めてやろうと思っていた」と静かに闘志を燃やしていた。

 そして、後半25分に大仕事をやってのける。左サイドでMF橘田健人(3年=神村学園高)からパスを呼び込むと、「前半はクロスが多くて、自分が打つシーンがなかった。パスを受ける前にスペースがあるのは分かっていた」とトラップで中央へ持ち出して右足を一閃。右足から凄まじい勢いで飛び出したボールはゴールネットへと突き刺さり、決勝点となるゴールが生まれた。

「打った瞬間に入ったと思った。思い切り振り抜いた結果、ゴールにつながって良かった」

 チームを率いる安武亨監督は、千金弾を奪った背番号10の成長に目を細める。「彼は1年の時から試合に出ているが、3年間戦い続けて強さもついてきた。高校選抜で10番を背負い、ドリブルもうまい選手だったけど、波があってチームを勝たせられる選手かというと、そうではなかった。でも、今年の後期くらいから、チームを勝たせられる選手になってきた」。そして、川崎F加入内定のMF{{イサカ・ゼイン}(4年=桐光学園高)とともに、「ウチの特長」だと賛辞を贈る。

「右のイサカ・ゼインと左の鳥海芳樹は、どこに出しても恥ずかしくないウチの特長です」

 指揮官の信頼に応える結果を残した鳥海自身は、「リーグ戦では自分のゴールで勝たせる試合がなかったので、インカレという大事な舞台で自分のゴールで勝たせられたのは嬉しい」と白い歯を見せる。だが、「まだ始まったばかり」と表情を引き締めると、「もっとコンディションを上げて、次の試合もチームを勝たせるようなプレーを見せたい」と次戦以降を見据えた。

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(取材・文 折戸岳彦)

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