beacon

[MOM698]法政大MF松井蓮之(3年)_セットプレーから2戦連発! “組み立て”でも成長中

このエントリーをはてなブックマークに追加

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.8 #atarimaeniCUP2回戦 法政大 2-1 桃山学院大]

 法政大の決勝点は、今大会での全得点を導いてきたセットプレーから生まれた。決めたのはMF松井蓮之(3年=矢板中央高)。「守備もできて攻撃もできる選手になりたい」と意気込むボランチは2試合連続のゴールでチームを8強に導いた。

 1-1で迎えた後半39分、松井は途中出場MF長谷川元希(4年=大宮ユース/甲府内定)のコーナーキックにゴール前で反応した。「スカウティングで相手がそこまで大きい選手がいなかったので、城和くんにつぶれてもらって、後ろで自分が叩くというのを練習していた」。直前にはニアサイドでDF城和隼颯(4年=柏U-18/群馬内定)がそらす形も見せていた中、相手の逆を突く狙いが奏功。完璧に叩きつけたヘディングシュートがネットを揺らした。

 松井は1回戦の阪南大戦でもCKを起点に得点を決めており、これで2試合連続ゴール。またチームにとってはCKから決まったのが今大会3度目で、PKで奪ったこの日の得点も合わせれば、全4得点がセットプレーから生まれる形となった。

「練習でも話しながらやって、もし合わなかったら練習後に自分たちでもう一度セットプレーをやることもある。緻密にやってきた成果が出た」。今大会ではそうした積み重ねが実を結んでいる様子。また得点をもたらしたキッカーは1回戦がMF田部井涼(3年=前橋育英高)、2回戦が長谷川と試合ごとに変わっていたが、「法政はいいキッカーがいて、試合に出ていない選手にも良いキッカーがいる」という層の厚さも光った。

 さらに松井はこの日、得点の場面以外にも攻撃参加で存在感を放っていた。「守備をフォーカスされている中で、組み立ての部分が課題。そこに取り組んでいって、ミスを減らすことを意識してやっている」。少ないタッチ数でミドルレンジのパスを通す際にもミスは少なかったが、それはここまでの鍛錬の賜物だったようだ。

「入学した時はいろいろ悩んだ。もちろんAチームに絡むことはなかったけど、法政で練習する中で技術も上向いた。まだまだ満足はしていないけど、法政が関東で一番うまいんじゃないかというレベルの練習に取り組んでいる」という貴重な日々も、間もなく3年目が終了。卒業後のステップアップに向けて「スルーパスや決定的なパスを出せればもう一つ上のステージに行ける」とさらに成長を続けていくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
●#atarimaeniCUP特集ページ

TOP