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[MOM699]甲南大FW稲森文哉(4年)_関西得点王がついに2発!「全国でも戦える」証明する最後の大会

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甲南大FW稲森文哉(4年=阪南大高)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.8 #atarimaeniCUP2回戦 北海道教育大学岩見沢校 1-4 甲南大]

 関西学生リーグの得点王が、全国の舞台でも躍動した。甲南大FW稲森文哉(4年=阪南大高)は全国2回戦の前半21分、サイドバックからのフィードをうまくそらして先制点を挙げると、後半4分にはセットプレーのセカンドボールをボレーで仕上げて2点目を記録。ベスト8進出に大きく貢献した。

 1回戦の日本文理大戦(○2-0)はシュート0本でノーゴール。リーグMVPのFW木村太哉(4年=札幌大谷高/岡山内定)、アシスト王&新人賞のMF久保勇大1年=G大阪ユース)の得点で全国初勝利の偉業を成し遂げたが、内心悔しい思いがあったという。

「1試合目は木村、久保が点を決めていて、あの2人も関西でタイトルを取っていたけど、僕だけが関西タイトルを取ったのに1点を取れず、シュートすら打てていなかった。今日は何がなんでもという形で試合に臨んでいた」。

 また学生コーチのMF田村浩都(4年=大阪桐蔭高)とも試合前に約束していたという。「絶対に一発来るから決めろ!って言われていたので、今日決めることができて、アイツとハイタッチできてよかった」。大学最後の大会で、ともに4年間を戦い続けてきた同期のアドバイスも実った。

 プロ志望ではなかった稲森にとって、この大会は「言い方は悪いかもしれないけど、最後の思い出づくりの場」になる。そこで表現したいのは甲南大の未来への思い——。「後輩のために甲南大が全国で戦えるよということを見せてあげることと、さらに後輩からこういう4回生になりたいなと思ってもらえるように頑張りたい」。初出場のダークホースはもちろん初の8強入り。関西リーグ得点王ストライカーがさらなる歴史を切り拓く。

(取材・文 竹内達也)
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