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[MOM704]日本大DF東憲也(3年)_福大の壁破る高打点ヘッド! 3年生ゲームキャプテンが逆転弾

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日本大DF東憲也(3年=四日市中央工高)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.9 #atarimaeniCUP2回戦 日本大 2-1 福岡大]

 日本大の決勝点は、空中戦に強みを持つ福岡大のお株を奪うヘディングシュートだった。

 DF東憲也(3年=四日市中央工高)は1-1で迎えた後半35分、MF長澤壮竜(2年=前橋育英高)の左コーナーキックに対し、ファーサイド寄りに飛び込んだ。

「空中戦だったら個人的に武器にしているところなので、俺のところに上がってきたら決めてやるという気持ちで毎回入っている。そうしたらちょうどいい形でCKが上がってきて、俺が決めるところだと思って、しっかりボールを見て、コースを見て叩いた」。

 完璧にミートしたシュートは「ファーに打ってもゴールカバーがいるなと思って、ニアに入れたほうがGKが取りづらいと考えた」という絶妙なコースへ。18年ぶりの全国大会でのベスト8入りを決定づける逆転ゴールとなった。

「交代選手がいい準備をして入ってきてくれて、そこで流れを変えることができた。スピードを活かした近藤、FWの荻原が流れを変えてくれたのが一つ大きなきっかけだった」。試合後、東はゲームキャプテンらしく味方を称えることも忘れなかった。

「4年生が少ない中だけど、全員が上に行きたいという気持ちを持っている。周りの大学の4年生に負けないくらいの気持ちを持ってやっている」。そんな強い気持ちを持つ3年生リーダーはこの日、自身のパフォーマンスには納得がいっていなかったという。

 この日は普段プレーしている関東大学リーグ2部の試合に比べ、多くのJクラブスカウトが視察に訪れていたが、「個人的には意識したい部分ではあるけど、今日のプレーでは全然ダメ」ときっぱり。「さらに2部から勝ち上がったチームなのでさらに注目されると思うけど、そういうところを意識しつつもまずはチームが勝つこと。そこはブレずに頑張りたい」と語った。

 バランスの良い立ち位置を取りながらボールを保持する日本大において、3バックの中央に入っている東は攻撃面でも大きな役割を担っている。

「常に相手と距離を取って、自分がプレッシャーを受けない位置に立つようにしている。そこでボランチ、サイドの選手に顔を出させて、当てて自分がもう一回いい状況でポジション取って…ということを意識すれば相手も嫌がるし、自分たちのペースでテンポよく回せる」。

 ビルドアップの貢献と、空中戦も含めた対人戦——。さらに注目が集まるであろう準々決勝の東海大戦では、そうした武器をフルに出し切りたいところだ。東は「東海も勢いに乗ってきているので油断はできない。もう一回、ピッチ外の食事や休養にもこだわって試合に向かいたい」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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