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流経大8強敗退…「負けたけど後悔していない」チョウ・キジェコーチの“研修”も終了、いよいよ京都監督として再出発へ

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[1.10 #atarimaeni CUP準々決勝 法政大1-0流通経済大]

 流通経済大(関東1)は準々決勝で法政大(関東7)に0-1で敗戦。「関東2部から日本一」を明確な目標に掲げていたが、8強で今季の戦いを終えることになった。

 常に押される展開となってしまった。法大の両SB、DF高木友也(4年=法政二高/横浜FC内定)とDF関口正大(4年=新潟明訓高/甲府内定)の攻撃参加に後手に回る場面が多くなり、セットプレーでも何度もピンチを招いてしまう。何とかスコアレスで耐えていたが、後半25分、FW飯島陸(3年=前橋育英高)についに均衡を破られてしまった。

 ただし中野雄二監督は「今日は負けましたけど、充実した結果を残せたかなと思います。僕の監督生活で一番楽しい1年でした」とすっきりとした表情で話す。中野監督が“一番楽しかった”と振り返る最大の理由であるチョウ・キジェコーチも「負けてしまいましたけど、グッドルーザーだった。言い訳のように聞こえるかもしれないが、よくやったなと思います。負けたけど後悔していません」とイレブンの健闘を称え、敗戦を受け止めた。

 チョウコーチとともに戦ったシーズンが終わった。初の2部降格を経験したチームを立て直すべく、当時、パワーハラスメント認定により指導者資格の公認S級ライセンスの1年間停止処分を受けていた同コーチを研修という形で迎え入れ、再建を託した。

 すると日に日にチームは自信を取り戻していった。2部リーグを戦った今季だったが、開幕から常に上位を走り、中断期間行われたアミノバイタルカップでは、1部のクラブを次々と連破して優勝。そして2部リーグでは優勝で1年での1部返り咲きを決定させた。

 10月4日にチョウコーチの資格が回復してからは、Jクラブの監督への復帰の可能性を伝える新聞報道も増えていった。実際複数のJ1、J2のクラブから打診を受けていたようだが、チョウコーチは生まれ故郷のクラブである京都サンガF.C.で再出発することを決めた。

「僕も負けたら終わりという試合だった。皆さんの協力でピッチに立たせてもらった。なのでやれることをやろうと思った。負けたのは僕の指示も含めて力が足りなかったんだと思います。皆さんの協力で得たことすべてがプラスだった。人の優しさを十分に感じた。これからも流通経済大だけじゃなくて、大学サッカーのためにも出来ることをやっていきたい」

 J1湘南でタイトルを獲得した手腕はやはりホンモノだということは示された。サッカー界がチョウ氏の復帰を熱望していることも分かる。ただし流経大での学びがチョウ氏の意識変化にどれだけの影響を与えているのか。京都・チョウ監督の一挙一動を見守っていきたい。

(取材・文 児玉幸洋)
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