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[MOM707]法政大FW飯島陸(3年)_エース襲名時期到来!流経大撃破の決勝弾

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.10 #atarimaeni CUP準々決勝 法政大1-0流通経済大]

 今大会はもちろん、今季で考えてもベストバウトだったかもしれない。得点こそ後半31分の1得点のみに終わったが、流通経済大(関東1)を圧倒したこの日の法政大(関東7)は、完璧だった。

 決勝点を奪ったのはチームメイトも認める“絶好調男”だった。後半31分、MF長谷川元希(4年=大宮ユース/甲府内定)が鋭いドリブル突破からエリア内に侵入すると、マイナスクロスを入れる。これに待ち構えたFW飯島陸(3年=前橋育英高)が右足で流し込んだ。

 ほとんど長谷川のゴールと言ってもいい得点だったが、「飯島君は今絶好調なので、パスを出せば決めてくれる」と絶大な信頼を寄せてパスを選択したと説明。シュートも考えられた場面で出してくれた先輩に、飯島も「準備できていました」と笑顔で感謝を語った。

 2日前の2回戦、桃山学院大戦で先発起用された飯島だったが、両軍最多の5本のシュートを放ちながら、一度もゴールネットを揺らすことが出来なかった。長山一也監督も試合後は反省を求めていた。中1日の試合で0-0の終盤に起用してくれた指揮官の期待に応えるためにも、何としてもゴールが欲しい試合だった。

「前回の試合で外していて迷惑をかけた。今日も1点の勝負になると思っていたので、点を取ってチームを勝たせるという仕事をしたいなとずっと思っていました。それができて良かったです」
 
 流通経済大のユニフォームを相手に立ち向かう飯島の姿に思い出が重なった。2017年度の高校サッカー選手権決勝。背番号10を背負う飯島擁する前橋育英高は、流通経済大柏高と対戦。当時の流経大柏高のキャプテンだったDF宮本優太とはその日以来のマッチアップ。意識しないわけない対決になっていた。

「優太の活躍をみていたので、自分もずっと活躍したかった。(菊地)泰智もそうだけど、戦えてよかった。来年の対決も頑張りたいです」

 優勝候補の一角である流経大を直接叩いたことで、目標の日本一が現実味を帯びてきた。「アミノの拓殖大戦で終盤に投入されて奪ってチームを勝たせた得点が自信に繋がっていると思います」。リーグ終盤から続く好調期。これはもうエースを襲名してもいい時期に来ている。

(取材・文 児玉幸洋)
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