beacon

県リーグ勢が史上初の快挙!! ジャイキリ連発・東海大、順大も破って20年ぶり日本一に王手

このエントリーをはてなブックマークに追加

決勝ゴールのFW砂金大輝(4年=暁星国際高)

[1.21 #atarimaeniCUP準決勝 東海大1-0順天堂大 味フィ西]

 大学サッカー特例全国大会『#atarimaeniCUP』は21日、準決勝を行い、第2試合は東海大(関東9)が順天堂大(関東6)を1-0で破った。県リーグ所属での全国決勝進出は史上初の快挙。総理大臣杯を制した2000年度以来、20年ぶりの日本一に王手をかけた。

 総理大臣杯と全日本大学選手権の代替大会にあたる『#atarimaeniCUP』は今月6日から11日にかけて、1回戦から3回戦(準々決勝)が集中開催。準決勝は中9日の準備期間を挟み、味の素フィールド西が丘で開催された。当初、準決勝・決勝は有観客での実施を予定していたが、大会中に緊急事態宣言が発令。これを受けて急遽無観客で行われた。

 東海大の布陣は4-4-2。GK宮崎浩太朗(3年=大宮ユース)がゴールを守り、4バックは左からDF面矢行斗(4年=東海大仰星高/栃木内定)、DF米澤哲哉(4年=湘南工科大附高)、DF佐藤颯人(4年=東海大相模高)、DF水越陽也(3年=東海大相模高)。ダブルボランチはMF丸山智弘(4年=作陽高)とMF堤太陽(2年=東海大福岡高)が構え、サイドハーフは左にMF高田悠(2年=東海大福岡高)、右にFW杉山祐輝(2年=東邦高)。2トップはFW砂金大輝(4年=暁星国際高)、FW武井成豪(4年=東海大高輪台高)が入った。

 対する順天堂大は4-1-4-1。GK佐藤久弥(4年=東京Vユース/東京V内定)がゴールを守り、最終ラインは左からDF海老澤諒(2年=真岡高)、DF山崎大地(2年=広島ユース)、DF小林夏生(1年=横浜FMユース)、DF小川真輝(3年=川崎U-18)。アンカーにMF寺山翼(2年=FC東京U-18)が構え、2列目は左からDF杉山直宏(4年=大津高/熊本内定)、MF小林里駆(1年=FC東京U-18)、MF長倉幹樹(3年=浦和ユース)、MF新関成弥(3年=清水ユース)。1トップにはFW大森真吾(2年=東福岡高)が入った。

 試合は立ち上がりからロングボールが飛び交う展開。深く押し込んで奪ったセットプレーから、順天堂大が杉山、東海大が丸山のキックでそれぞれゴールに迫っていた。だが、両者ともに決定機はなかなかつくれない。順天堂大の左サイド攻撃は東海大がなんとか耐え、東海大は高田のミドルシュートが見せ場となるも、0-0のままハーフタイムを迎えた。

 すると後半は東海大が空中戦を有効に使って一気に畳みかけた。6分、武井のオーバーヘッドキックがクロスバーに阻まれたが、8分にはまたも武井が惜しい右足シュート。そして15分、右からのコーナーキックを丸山が鋭い軌道で送り込むと、ゴール前の混戦から砂金がゴールに押し込んで、先手を取った。

 その後は順天堂大がボールを握ってポゼッション攻撃をしかけるも、コンパクトな4-4ブロックを敷く東海大をなかなか崩せない流れが続く。堀池巧監督はMF白井海斗(3年=清水桜が丘高)、FW塩浜遼(2年=静岡学園高)らを投入し、終盤の猛攻を試みた。しかし、37分の杉山のミドルシュートが枠を外れるなど、最後の精度が足りない。

 結局、最後までスコアは動かず1-0でタイムアップ。準々決勝で前回王者の明治大を破り、準決勝でアミノ杯で敗れた日本大を下した東海大がまたも下剋上を達成した。今季は神奈川県リーグ所属で、すでに来季の関東2部昇格が決まっている中、県リーグ勢として初の決勝進出。23日の決勝戦では法政大(関東7)と対戦する。

(取材・文 竹内達也)
●#atarimaeniCUP特集ページ

TOP