beacon

[MOM711]東海大DF米澤哲哉(4年)_全国レベルFW相手に「すごく燃える」主将CBが堅守牽引

このエントリーをはてなブックマークに追加

東海大DF米澤哲哉(4年=湘南工科大附高)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.21 #atarimaeniCUP準決勝 東海大1-0順天堂大 味フィ西]

 鉄壁の守りでクリーンシートを達成し、20年ぶりの日本一に王手をかけた。最終ラインを牽引した東海大DF米澤哲哉(4年=湘南工科大附高)は準決勝の試合後、「練習からゴール前で身体を張ったプレーを求められている。ここまで勝ててきているのもその成果」と手応えを語った。

 神奈川県リーグ所属という立場ながら、秋のアミノバイタル杯で全国出場権を掴んだ東海大。2回戦では前回王者の明治大をPK戦の末に破るなど、今大会の台風の目となっている。準決勝の順天堂大戦でも、相手に主導権を渡す時間帯が長かったものの、最後はゴール前のシュートブロックやクリアで関東の強豪を完封。県リーグ勢で初めて全国決勝の舞台に歩みを進めた。

 その堅守を支えているのが主将を務める米澤だ。

 今大会の東海大は3-4-2-1、4-4-2といった二つのシステムを使い分ける中、米澤は最終ラインの中央で周囲を統率。ときにはアグレッシブな出足で相手FWにボールを入れさせず、ときには味方が出ていったスペースへのカバーリングでピンチの芽を積み、「チーム全体で守備に重きを置いている」(今川正浩監督)というスタイルを牽引している。

 また自身としても、全国舞台へのモチベーションは高い。「相手FWには関東1部の選手やプロ内定者、そして今日はU-19日本代表もいて、強い相手が続いている。そういう相手と対峙するのはすごく燃えるし、ジャイアントキリングと表現されていると思うけど、楽しくやれている」と、充実感と手応えを得ながらピッチに立っているようだ。

 その原動力は昨季、県リーグに降格した反骨心だ。「県リーグからであろうと、相手がどこであろうと、目の前の試合に絶対に勝つという強い欲がチーム全体にある。そういった気持ちをピッチで表現しながら勝てているのは、自分たちの真価を証明できていると感じている」。決勝の相手は20年前の総理大臣杯制覇時と同じ法政大。近年の実績には大きな差はあるが、これまでの一戦一戦と同様に前向きなチャレンジャー精神で挑む構えだ。

(取材・文 竹内達也)
●#atarimaeniCUP特集ページ

TOP