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赤井&藤原&村上弾に岡庭2アシスト!明治大が宮崎産業経営大を相手に快勝好発進

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明治大がFW赤井裕貴らのゴールで快勝した

[12.11 インカレ2回戦 明治大3-0宮崎産業経営大 夢の島]

 明治大(関東3)が宮崎産業経営大(関東3)を3-0で下し、好発進を決めた。14日の3回戦ではびわこ成蹊スポーツ大(関西3)と対戦する。

 8日の一回戦で高知大を延長戦の末に下して勝ち上がっていた宮崎産業経営大を相手を寄せ付けない快勝。被シュートも相手キーマンのFW宇津元伸弥(4年=鵬翔高/大分内定)に許した2本のみだった。

 他会場では総理大臣杯王者の法政大が初戦で福岡大に足をすくわれた。「トーナメントの戦いをしようと徹していた」と振り返った栗田大輔監督は、「ホッとしたというところだと思います」と結果に安堵した。

 序盤から落ち着いたゲーム運びが目立った。「前半20分までに先制しよう」(岡庭)と入ったという明大は、前半21分、DF村上陽介(2年=大宮U18)のパスで右サイドの裏を取ったDF岡庭愁人(4年=FC東京U-18/FC東京内定)が粘ってクロスを上げると、ニアに走り込んだ198cmFW赤井裕貴(3年=帝京高)が右足で流し込んで先制に成功する。

 さらに明大は後半開始と同時にDF鷲見星河(1年=名古屋U-18)に代えてFW佐藤恵允(2年=実践学園高)を投入。前半最後に決定機を作られた宇津元への対策で、システムを3バックから4バックに変更する先手を打つ。

 すると後半21分に生まれた追加点が勝利をグッと引き寄せることになる。右サイドでボールを持った岡庭が、ゴール前に狙いすましたクロス。「ちょっとズレた」と振り返った場面だが、抜群の身体能力を生かして体を伸ばしたFW藤原悠汰(4年=広島皆実高)が頭に当てて決めきる。

 後半33分に岡庭が蹴った右CKを合わせたDF村上陽介(2年=大宮U18)のヘッドは惜しくも外れたが、同アディショナルタイム1分、岡庭が蹴ったFKがゴール前でこぼれると、MF木村卓斗(3年=横浜FMユース)が押し込む。そしてさらにこぼれたボールを村上が蹴り込んで快勝劇を締めくくった。

 創部100周年の節目を迎えている今季の明大は、リーグ戦で3連覇を目指していた。実際に残り2戦を勝てば、自力で優勝できるところまで持ち込んでいた。しかし最後まで優勝を争った駒澤大、そして流通経済大にいずれも逆転負け。今季最後のタイトルにかける想いは、他大学に負けない強いものを持っている。

 今季のV逸について、「忘れちゃいましたね。そんなことあったっけという感覚です」と茶目っ気たっぷりに話した栗田監督だが、「過去は過去。時間は戻ってこない。僕らは次の火曜日の試合の準備をするだけです」と気を引き締める。

 守っては宇津元を封じ、攻撃では2アシストの圧巻パフォーマンスを披露した岡庭も「最後の大会でもあるけど、自分は来年に繋がる大会」と力強く話すと、「2アシストに満足することなく、日々の成長に繋げていきたい」と意気込んだ。

(取材・文 児玉幸洋)
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