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J内定4人擁する東海学園大、駒澤大の破壊力に屈す「クオリティが高かった」

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東海学園大

[12.11 全日本大学選手権2回戦 東海学園大1-4駒澤大 浦安市]

大学サッカーの幕切れに涙し、勝者を称えた。東海学園大(東海1)は主将MF山内彰(4年=中央学院高/岐阜内定)、MF小原基樹(4年=聖和学園高/愛媛内定)、FW福田望久斗(4年=中央学院高/鹿児島内定)、FW榎本啓吾(4年=千葉U-18/藤枝内定)と4人の内定者を擁し、技術に長けたパスサッカーで真っ向勝負に挑んだ。

 対照的なスタイルがぶつかり合い、迫力の空中戦に持ち込まれてしまう。ロングボールを使う駒澤大の二次攻撃、球際の強度に圧倒され、決定機を逃さない破壊力に飲み込まれた。榎本のドリブルや福田のスピードで苦しめる場面もあり、後半41分にはFW金城アンドレ泰樹(2年=愛媛U-18)が一矢報いたが、最後は1-4で敗れた。

 関東1部2位チームの強度を体感した山内は「パワーが凄かったですが…単純に、クオリティが高かったです」と脱帽。小原も「駒澤さんの方が強かったし、走っていた。気持ちの部分で負けたのかなと思います」と受け止めた。

「迫力があって、全体にまとまりがあった。自分たちは自分たちらしく、下でつないで攻撃的なサッカーで崩していこうという話はしていたんですが、そこをうまく潰されて、寄せも速かった。ひとつ上回られたと思います」(小原)

 10番の小原は特別指定選手として今季苦しんだ愛媛の終盤戦に加わり、J2リーグ7試合に出場した。10月23日の第35節・磐田戦でJ初ゴールを奪うなど存在感を発揮。大学に戻れば、プロの基準をチームに還元してきた。

「あっという間でした。気付いたらもう最後の大会で、これで終わってしまった」。大学4年間をそう振り返った小原は「今日の試合の経験、この悔しさを、次の舞台でしっかり晴らせるようにしたい」と前を向いた。

 チームを束ねた主将の山内は「東学に来てよかった。安原さんに出会えて、安原さんにたくさんのことを教えてもらえた」と安原成泰監督への感謝を口にした。来季は岐阜でプロ生活がスタートする。「しっかりスタメンを奪い取るという個人的な目標と、『J2に上げるぞ』という気持ちを持っている。チームのためにやるだけです」と次のステージを見据えた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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