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想定外の初戦敗退…法政大FW飯島陸はJ2甲府へ「チームを勝たせられる存在に」

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法政大FW飯島陸(4年=前橋育英高/甲府内定)

[12.11 全日本大学選手権2回戦 法政大 0-1 福岡大 前橋総合]

 法政大FW飯島陸(4年=前橋育英高/甲府内定)は後半からピッチに立ったが、最後まで得点に絡むことができず、インカレ初戦で大学サッカー生活に終止符が打たれた。試合後には「こんなところで負けると思っていなかったので、悔しさもあるけど、心の整理がついていない」と率直に語った。

 前線からのプレッシング、ミドルゾーンでの守備ブロック、自陣での徹底的な撤退守備と状況に応じた守備力が光った福岡大との一戦。後半開始時から起用された飯島は「ディフェンスラインを下げてくれ」という長山一也監督の指示を受け、フィールドに入った。

 前線で鋭いポジション取りを繰り返すため、ボールを数多く引き出すには至らなかったが、守備陣に混乱を与えたことで押し込む時間帯は増加した。しかし、最後まで福岡大ディフェンスを崩し切るには至らず、終盤の失点が響いて0-1で敗れた。

 夏の総理大臣杯がまさかの初戦敗退。「チーム全体をまとめることができず、チームとしてあいまいなサッカーになってしまった」と振り返った飯島は自身の出来に対しても「チームをもっと動かせるようなことをやっていかないといけない」と厳しい言葉。「こういう試合で点を取れる選手、チームを勝たせられる存在になっていかないといけない」と高い基準を突きつけた。

 その上で「それをするために日々の取り組み、メンタルの部分がすごく大きいと思う。今日の試合でいえばチーム全体が福岡大の圧に負けたというより、一人一人のこの舞台に怖気付いていたと思う。自分だけでなく、周りも動かして、引っ張っていけるような選手になりたいと感じた」と決意を語った。

 来季からはJ2リーグのヴァンフォーレ甲府に加入。2017年の高校選手権を沸かせたストライカーも、いよいよプロ生活が始まる。「ここで負けてしまったことはすごく悔しいけど、後輩にはこの悔しさを忘れずに頑張っていってもらいたい。来年のインカレでは優勝という形で借りを返してほしい」。大学での悔いを後輩に託した背番号10は「今回は結果を残せなかったけど、プロでは結果も残せるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)
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