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東京Vに帰還するDF谷口栄斗、国士舘大の4年間で成長「次のステージで示していきたい」

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守備陣を牽引したDF谷口栄斗(4年=東京Vユース/東京V内定)

[12.14 全日本大学選手権準々決勝 流通経済大 2-0 国士舘大 ギオンス]

 5大会ぶりにインカレ出場を果たした国士舘大(関東7)はベスト8で敗退となった。1回戦、2回戦を勝ち上がり、連戦の中で奮闘。準々決勝は0-1の時間帯が長かったが、反撃のチャンスを生かせず、終了間際に2点目を喫した。

 守備陣を統率したDF谷口栄斗(4年=東京Vユース/東京V内定)は大学ラストゲームを終え、東京ヴェルディに“帰還”する。「タフさというのが自分に足りなかった。足りないところを補えた4年間だったと思います」。ジュニアからジュニアユース、ユースと東京Vのアカデミーで育った。同世代で18年に東京Vユースからトップ昇格を果たしたのは、MF藤本寛也(現ジル・ビセンテ)だけだった。

「悔しかったです。自分に足りないものがあるだろうとは思っていましたが、大学で成長して、プロの舞台にいける選手になりたいと思ってこの4年間、やってきました」。大学3、4年次は試合に出場し続ける中で、関東1部のレベルで凌ぎを削り、フィジカルや1対1の強度を上げた。

 今年6月に東京Vへの来季加入が発表され、4年前には届かなかったプロ入りが内定した。「小学4年生からお世話になったクラブなので、またプロサッカー選手として帰ってくることができて、とてもうれしかったのを覚えています」。目標の場所にたどり着いたのは、国士舘大の4年間があったから。「この4年間が無駄じゃなかったということを次のステージでしっかり示していきたい」と力を込めた。

 国士舘大はFW棚橋尭士(3年=横浜FMユース)やMF綱島悠斗(3年=東京Vユース)、GK飯田雅浩(3年=青森山田高)ら力のある下級生も奮闘してきた。頼もしい後輩たちに、谷口は「辛いことの方が多いと思う。そういうときは人にベクトルを向けるのではなく、自分と向き合って成長していけば、チームとしてもいい結果が得られるんだと伝えたい」とエールを送った。

(取材・文 佐藤亜希子)
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