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DF津野ジュウリオ心が延長戦V弾!阪南大が流通経済大を破り6大会ぶり決勝進出

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DF津野ジュウリオ心(4年=豊川高)が延長前半5分に勝ち越しゴールを決めた

[12.18 インカレ準決勝 流通経済大1-2(延長)阪南大 NACK5]

 第70回全日本大学サッカー選手権大会の準決勝が18日にNACK5スタジアム大宮で行われ、第1試合では阪南大(関西4)が流通経済大(関東1)を延長戦の末に2-1で下して、準優勝だった2015年大会以来、6大会ぶりとなる決勝に勝ち上がった。

 3回戦から中3日で迎える決戦。3戦目となる流経大は、3回戦からメンバー2人を変更。FW菊井悠介(4年=大阪桐蔭高)を復帰させ、MF永井颯太(4年=中央学院高/いわきFC内定)を今大会初先発で起用した。4試合目となる阪南大も3回戦から2人を変更。MF藤原雅弥(4年=瀬戸内高)とFW永井絢大(4年=九国大付高)を復帰させて臨んだ。

 最初に決定機を作ったのは阪南大だった。ただ前半9分、FW松原大芽(3年=作陽高)の右クロスにファーサイドでMF尾崎僚(4年=和歌山北高)が頭で合わせたが、枠左に外れる。同15分にはMF江口稜馬(4年=野洲高)の浮き球パスでDFラインの背後に抜けた松原が右足で狙うが、これも枠を捉えなかった。

 一方の流経大も前半25分にビッグチャンス。右サイドから永井がマイナスに戻すと、DF佐久間駿希(4年=成立学園高)が右足を振り抜いてゴール左隅を狙う。しかしGK村田要(3年=熊本国府高)に弾かれると、ライン上でDF高田椋汰(3年=日章学園高)にかき出されて得点にはならなかった。

 阪南大は前半40分に藤原に代えてFW福羅光希(4年=阪南大高)をピッチに送り込む。同アディショナルタイムにはカウンターから江口のロングパスで松原がゴール前に抜け出しかけるが、DFに寄せられて上手くシュートまで持ち込むことが出来なかった。

 後半に入ると流経大も菊井に代えてFW齊藤聖七(3年=清水ユース)を投入。後半4分にはその齊藤がGKと1対1の場面を迎えるが、決めきることが出来なかった。阪南大は同12分に永井に代えてMF奥山洋平(4年=西大寺高)を投入。3回戦の先発メンバーに戻して得点を目指した。

 流経大は後半23分に痛んでいたDF家泉怜依(4年=藤井学園寒川高/いわきFC内定)が担架で運ばれて負傷交代。MF仙波大志(4年=広島ユース/広島内定)を送り込みと、直後には負傷を押して出場している主将FW満田誠(4年=広島ユース/広島内定)を投入して勝負に出る。

 するとここで一気にスコアが動く。後半26分、まずは阪南大が一瞬の隙をついて先制に成功する。右サイドから上げた尾崎が上げたクロスを松原が頭で合わせる。しかし直後の同28分だった。流経大はエリア内の仕掛けから満田がGK村田と交錯してPKを獲得。これをDF宮本優太(4年=流通経済大柏高/浦和内定)がゴール左隅に落ち着いて蹴り込んで、すぐにスコアをタイに戻す。

 一進一退の展開。後半43分には流経大10番満田がニアでGKより先に触って流し込んだボールがゴール方向に向かうが、阪南大MF原耕太郎(3年=西尾高)がかき出して勝ち越し点を防ぐ。逆に後半終了間際には阪南大が右サイドを突破した奥山のクロスからチャンスを作るが、中に走り込んだ原らには合わなかった。

 1-1のまま延長戦に突入した試合となったが、延長前半5分、阪南大が一歩先に出ることになる。右サイドで獲得したCKを奥山が蹴ると、後半37分から途中出場していたDF津野ジュウリオ心(4年=豊川高)が合わせる。これがゴール左隅を捉えて、勝ち越しに成功した。

 延長後半7分にGK村田のビッグプレーが飛び出すなど、最後まで集中した守りをみせた阪南大が逃げ切って、決勝進出を決めた。25日、NACK5スタジアム大宮で13時にキックオフする決勝では、このあと行われる駒澤大(関東2)対明治大(関東3)の勝者と対戦する。

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