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「4年後、8年後のW杯で日の丸を背負う選手が出てきてほしい」元日国立決勝で俄然注目の大学サッカー選手権は8日開幕

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会見に出席した上段左から縄田脩平、小森飛絢、泉柊椰。下段左から福田心之助、木村勇大、落合陸

 12月8日にMCCスポーツ presents 2022年度 第71回全日本大学サッカー選手権(インカレ)が開幕するのに先駆けて、オンライン記者会見が行われた。関東大学リーグでMVPに輝いた明治大のDF福田心之助(4年=札幌U-18/京都内定)は、「自分が1年の時にインカレで優勝して、先輩たちにその景色を見せてもらった。今度は自分たちが後輩に優勝を見せたい」と意気込みを語った。

 今年度は、決勝戦が2023年の元日に国立競技場で実施され、大学サッカーにとっては大きな意味を持つ大会となる。全日本大学サッカー連盟・中野雄二理事長も、「今回の日本代表には9名の大学出身者が選出されている。次の4年後、8年後のワールドカップにこの大会の中から日の丸を背負って日本のサッカーを引っ張っていく選手が出てきてほしい」と期待を込めて話した。

 インカレと総理大臣杯では各地域の出場枠が異なる件についても、全日本大学サッカー連盟の櫻井友理事から説明が行われた。「各地域に必ず割り振られている地域ごとの固定枠が20。残り4枠は大会ごとに流動し、3つは北海道と東北、北信越と関東、中国と四国で1枠を大会ごとに分ける。最後の1枠は、総理大臣杯の場合は前年度のインカレ優勝地域、インカレの場合は総理大臣杯優勝校となる」とルールが明示された。

 また、インカレはこれまで日本サッカー協会派遣の審判員が担当していたが、今大会からは一部試合で大学生の学生審判員が主審を担当することも併せて発表があった。選手育成だけでなく、審判も積極登用することで育成していく方針だ。

 近年は関東のチームがタイトルを獲得しており、中野理事長も「激戦の関東を勝ち抜いた力あるチームが優勝争いの軸となる」と話すが、関西をはじめとする地方勢も力ある選手を擁しており、総理大臣杯でも関東を倒す大学もあり、インカレでも熱戦が期待できそうだ。

 元日の国立を目指す大学サッカーシーズンを締めくくる大会は、8日より開幕。関東6代表と関西2代表はシードとなっており、2回戦からの登場となる。

(取材・文 蟹江恭代)
●第71回全日本大学選手権(インカレ)特集

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