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新潟医療福祉大が初の大学日本一に王手! インカレ準決勝で大臣杯王者・国士舘大を撃破、田中翔太が決勝ゴール

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新潟医療福祉大FW田中翔太(3年)が決勝点

[12.25 インカレ準決勝 国士舘大0-1新潟医療福祉大 カンセキ]

 第71回全日本大学サッカー選手権(インカレ)は25日に準決勝を行った。国士舘大(関東6)と新潟医療福祉大(北信越1)の対戦は、医福大が1-0で勝利。前半12分のFW田中翔太(3年=青森山田高)の先制ゴールを守り切り、同校初の全国大会決勝進出を決めた。決勝は1月1日に国立競技場で、桐蔭横浜大と関西学院大の勝者と対戦する。

 総理大臣杯王者の国士舘大は23年ぶりの夏冬連覇を目指す。4-2-3-1の布陣を敷き、GKは飯田雅浩(4年=青森山田高/東京V内定)で、4バックは左からDF菊地駿斗(4年=国士舘高)、DF山田裕翔(3年=正智深谷高)、DF森田礼(3年=実践学園高)、DF望月海輝(3年=三菱養和SCユース)が並ぶ。ボランチはMF綱島悠斗(4年=東京Vユース/東京V内定)とMF牧山晃政(4年=東福岡高/相模原内定)。左サイドはMF弓場堅真(4年=浜松開誠館高)、右サイドはMF布施谷翔(4年=駿台学園高)で、FW棚橋尭士(4年=横浜FMユース/徳島内定)がトップ下で自由に動く。1トップはFW古川真人(3年=実践学園高)が入った。

 北信越勢として初の4強入りを果たした医福大。4-4-2の布陣でGKは桃井玲(2年=桐光学園高)、4バックは左からDF神田悠成(3年=青森山田高)、DF秋元琉星(2年=青森山田高)、DF二階堂正哉(4年=青森山田高/YS横浜内定)、DF森田慎吾(3年=FC東京U-18)を配置する。ボランチはMF野開ディラン(4年=札幌大谷高)とMF沼田航征(3年=FC東京U-18)。左サイドはMF坂岸寛大(3年=横浜創英高)、右サイドはMFオナイウ情滋(4年=正智深谷高/仙台内定)、2トップはFW田中翔太(3年=青森山田高)とFW小森飛絢(4年=富山一高/千葉内定)となった。

 前半12分、先制に成功したのは医福大。オナイウが右サイドのコーナーフラッグ付近でボールを持ち、相手のマークをはがしてクロスを上げる。ニアサイドに詰めた田中が頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。

 追いかける国士舘大は前半20分、左サイドから弓場がクロスを上げると、PA中央でこぼれ球を拾った布施谷が左足シュート。しかしGK桃井のセーブに遭い、はじかれた。同23分には棚橋が左足ミドルを放つも、再びGK桃井に阻まれた。

 医福大は相手の攻撃の裏を突く。前半26分、神田が右サイドからクロスを上げ、二階堂が距離のあるところからヘディングシュート。だが青森山田時代の同期・GK飯田にセーブされた。同43分には沼田が強引なドリブルからゴール前にグラウンダーのパス。田中が合わせるも、ゴール上にはずれていった。

 前半を0-1で折り返した国士舘大はハーフタイムに弓場を下げ、MF高橋尚紀(4年=前橋育英高/讃岐内定)を投入する。後半20分には牧山を下げてMF布方叶夢(3年=日本大藤沢高)を、27分には布施谷に代え、大臣杯決勝で優勝ゴールを挙げたMF東條敦輝(4年=鳥取U-18)を入れた。

 国士舘大は終盤にかけて猛攻を仕掛ける。望月が右サイドから何度もクロスを上げてチャンスを創出。敵陣内で混戦となるが、医福大の堅い守りを打ち破れない。

 試合はそのまま終了し、医福大が1-0で逃げ切りに成功。快進撃は止まらず、初の大学日本一に王手をかけた。国士舘大は夏の総理大臣杯優勝から夏冬連覇を達成することはできなかった。

(取材・文 石川祐介)
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