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桐蔭横浜大がインカレ元日決勝を制し初の大学日本一! 新潟医療福祉大との激戦は川崎F内定FW山田新の後半AT弾で決着

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FW山田新(4年/川崎F内定)の決勝点で桐横大が初の大学日本一

[1.1 インカレ決勝 新潟医療福祉大 2-3 桐蔭横浜大 国立]

 第71回全日本大学サッカー選手権(インカレ)は1日に国立競技場で決勝を行った。新潟医療福祉大(北信越1)と桐蔭横浜大(関東4)の対戦は、桐横大が3-2で勝利。後半アディショナルタイムに川崎F内定FW山田新(4年=川崎F U-18)が決勝ゴールを挙げ、悲願の大学日本一を達成した。

 医福大はメンバー変更なしで4-4-2の布陣。GK桃井玲(2年=桐光学園高)、4バックは左からDF神田悠成(3年=青森山田高)、DF秋元琉星(2年=青森山田高)、DF二階堂正哉(4年=青森山田高./YS横浜内定)、DF森田慎吾(3年=FC東京U-18)。ボランチ2枚はMF野開ディラン(4年=札幌大谷高)とMF沼田航征(3年=FC東京U-18)。左サイドはMF坂岸寛大(3年=横浜創英高)、右サイドはMFオナイウ情滋(4年=正智深谷高/仙台内定)。2トップはFW田中翔太(3年=青森山田高)とFW小森飛絢(4年=富山一高/千葉内定)が入った。

 桐横大は準決勝から先発1人を変更。MF楠大樹(4年=桐生一高/東京V内定)からMF井出真太郎(3年=横浜FMユース)が入った。4-4-2の布陣で、GK北村海チディ(4年=関東一高/藤枝内定)、4バックは左からDF田中大生(3年=関東一高)、DF吉田和暉(4年=前橋育英高)、DF中野就斗(4年=桐生一高/広島内定)、DF羽田一平(4年=岡山県作陽高/岐阜内定)。ボランチ2枚はMF山内日向汰(3年=川崎F U-18)とMF高吉正真(4年=川崎F U-18/北九州内定)。左サイドはMF水野颯太(4年=常葉大橘高/甲府内定)、右サイドは井出。2トップは山田とFW寺沼星文(4年=FCトリプレッタユース/水戸内定)となった。

 互いに勝てば初優勝となる一戦。均衡を破ったのは医福大だった。前半21分、FKをショートパスでリスタートすると、坂岸が左サイドからクロス。こぼれ球をオナイウがPA手前からミドルで狙う。PA内で相手選手に当たったボールは浮き球でファーサイドに流れると、田中翔が胸トラップから左足シュート。ゴール右に流し込み、今大会最多4点目となる先制ゴールを挙げた。

 だが、桐横大もすかさず取り返す。前半26分、羽田がPA手前から浮き球を敵陣内に送ると、大きくバウンドしたボールを山田がオーバーヘッドキック。クロスバーを叩いたボールを今度は井出が押し込み、ブロックされてこぼれたところを最後は寺沼がゴール。1-1と同点にした。

 点の取り合いは続く。前半31分、医福大は右サイドから神田がロングスロー。ニアサイドの秋元が頭でそらし、最後は二階堂が右足でボレー。青森山田高出身の2、3、4年生がゴールに絡み、2-1と再びリードを奪った。

 桐横大は前半を1-2のまま折り返す。後半から攻勢を強めたいが、医福大の堅い守りに苦しんだ。後半19分には田中大の縦パスに山田が反応。PA左の深い位置からゴールに迫るも、フィニッシュまで持っていけなかった。

 桐横大は後半26分に井出を下げ、MF笠井佳祐(2年=関東一高)が出場。医福大も直後に沼田に代え、MF長谷川夢作(3年=磐田U-18)を入れる。すると、交代策を的中させたのは桐横大。同31分、右サイドから中野がクロスを上げ、笠井が頭でファーサイドにそらす。水野、寺沼がゴール前に細かくパスで押し出し、最後は笠井が左足シュート。出場5分で価値ある同点ゴールを挙げた。

 2-2のまま90分が過ぎ、後半アディショナルタイムに決着がつく。途中出場のMF神田洸樹(3年=桐光学園高)がカウンターを開始。山田がボールを受け取ると、そのままゴールに直進する。PA手前から右足を一閃。ゴールに突き刺し、3-2と逆転に成功した。

 試合は直後に終了し、桐横大の優勝が決定。3年前に初めて挑んだ決勝は準優勝に終わったが、3年越しに初の大学日本一に輝いた。

(取材・文 石川祐介)
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