東洋大が東京V内定MF新井悠太のPK弾で初の日本一!! “3度目の正直”目指した新潟医療福祉大は1点に泣く
[12.28 インカレ決勝 東洋大 1-0 新潟医療福祉大 グリスタ]
全日本大学サッカー選手権(インカレ)決勝が28日に行われ、東洋大(関東3/2大会連続3回目の出場)がMF新井悠太(4年=前橋育英高/東京V内定)のPK弾を守り抜いて新潟医療福祉大(北信越1/7大会連続10回目の出場)を1-0で下して初優勝を飾った。新潟医療福祉大は2022年のインカレ、今夏の総理大臣杯を準優勝で終えており“3度目の正直”を狙うも、日本一達成は来季以降に持ち越しとなった。
どちらが勝っても初優勝となる対戦。東洋大は21年度の総理大臣杯以来となる全国大会の決勝で、インカレでの決勝進出は初めてとなった。新潟医療福祉大は悲願の日本一へ史上2回目のインカレ決勝に臨んだ。
最初のチャンスは東洋大が作った。前半10分、MF湯之前匡央(3年=柏U-18)が蹴った右からのCKをニアサイドでMF中山昂大(4年=大宮U18/大宮内定)が合わせると、ふわりと浮いたボールはゴール方向へ飛んだがGK桃井玲(4年=桐光学園高)に弾かれた。このプレーで得た左CKを今度は新井が蹴り、ファーサイドでDF山之内佑成(3年=JFAアカデミー/柏内定)がヘディング。これは枠の右に外れた。
一方の新潟医療福祉大は前半15分にファーストシュート。DF細井響(3年=習志野高)が敵陣ペナルティエリアの手前でパスカットし、思い切りよく左足を振り抜くも枠には飛ばなかった。その後はFW吉田晃盛(3年=九州国際大付高)やMF松本天夢(4年=高崎経済大附高/長崎内定)を中心にチャンスを伺うも、シュートを打つには至らない。
すると前半26分、東洋大にビッグチャンスが訪れた。DF稲村隼翔(4年=前橋育英高/新潟内定)がボールを持つと山之内が巧みな動き出しで相手の背後を突き、スルーパスで左サイドを抜け出す。そのままマイナス方向に折り返したボールを新井がトラップし、ゴール正面から右足でコントロールシュート。しかしボールは枠の上に飛んだ。続く同35分、FW高橋輝(2年=大宮U18)がカウンターで自陣から持ち運んで絶妙なスルーパスを供給。湯之前がPA内で抜け出したが、シュートは枠の右に逸れていった。
それでも東洋大は前半37分、稲村のロングフィードを相手DF大塚天翔(4年=正智深谷高)が処理しきれず、FW村上力己(3年=尚志高)がこぼれを拾ってGKと1対1になる。村上がGKをかわしにいったところをGK桃井が手を伸ばして対応を試みると、大橋侑祐主審は桃井のファウルでPKのジャッジ。新井がこのPKを真ん中に蹴り込み、東洋大が先制した。
東洋大は1-0で折り返した後半7分、村上と稲村がPA内から連続でシュートを放つも1本目は相手ディフェンスに阻まれ、2本目は枠の上へ飛んだ。新潟医療福祉大は同15分、左CKを細井がニアサイドでフリックし、ファーサイドの吉田がゴールを狙ったが相手のブロックに遭った。
1点リードの東洋大は後半18分、準決勝で決勝ゴールを決めたMF増田鈴太郎(4年=東海大相模高)を投入。追いかける新潟医療福祉大は同20分にMF森駿人(1年=市立船橋高)とFW青木友佑(4年=FC東京U-18)を送り込んだ。PKを獲得した村上は同25分にFW梅津凜太郎(4年=鹿島ユース)との交代でピッチを退いた。
東洋大は両チームが交代カードを切る中で、冷静にパスを繋ぎながら試合を進めていく。新井や増田が2点目を狙いながらも追加点は生まれなかったが、終盤はピンチらしい場面を迎えずにタイムアップ。GK前田宙杜(4年=京都橘高/沼津内定)を中心に完封勝利を達成し、1966年の創部以来初となる日本一に輝いた。
(取材・文 加藤直岐)
●第73回全日本大学選手権(インカレ)特集
全日本大学サッカー選手権(インカレ)決勝が28日に行われ、東洋大(関東3/2大会連続3回目の出場)がMF新井悠太(4年=前橋育英高/東京V内定)のPK弾を守り抜いて新潟医療福祉大(北信越1/7大会連続10回目の出場)を1-0で下して初優勝を飾った。新潟医療福祉大は2022年のインカレ、今夏の総理大臣杯を準優勝で終えており“3度目の正直”を狙うも、日本一達成は来季以降に持ち越しとなった。
どちらが勝っても初優勝となる対戦。東洋大は21年度の総理大臣杯以来となる全国大会の決勝で、インカレでの決勝進出は初めてとなった。新潟医療福祉大は悲願の日本一へ史上2回目のインカレ決勝に臨んだ。
最初のチャンスは東洋大が作った。前半10分、MF湯之前匡央(3年=柏U-18)が蹴った右からのCKをニアサイドでMF中山昂大(4年=大宮U18/大宮内定)が合わせると、ふわりと浮いたボールはゴール方向へ飛んだがGK桃井玲(4年=桐光学園高)に弾かれた。このプレーで得た左CKを今度は新井が蹴り、ファーサイドでDF山之内佑成(3年=JFAアカデミー/柏内定)がヘディング。これは枠の右に外れた。
一方の新潟医療福祉大は前半15分にファーストシュート。DF細井響(3年=習志野高)が敵陣ペナルティエリアの手前でパスカットし、思い切りよく左足を振り抜くも枠には飛ばなかった。その後はFW吉田晃盛(3年=九州国際大付高)やMF松本天夢(4年=高崎経済大附高/長崎内定)を中心にチャンスを伺うも、シュートを打つには至らない。
すると前半26分、東洋大にビッグチャンスが訪れた。DF稲村隼翔(4年=前橋育英高/新潟内定)がボールを持つと山之内が巧みな動き出しで相手の背後を突き、スルーパスで左サイドを抜け出す。そのままマイナス方向に折り返したボールを新井がトラップし、ゴール正面から右足でコントロールシュート。しかしボールは枠の上に飛んだ。続く同35分、FW高橋輝(2年=大宮U18)がカウンターで自陣から持ち運んで絶妙なスルーパスを供給。湯之前がPA内で抜け出したが、シュートは枠の右に逸れていった。
それでも東洋大は前半37分、稲村のロングフィードを相手DF大塚天翔(4年=正智深谷高)が処理しきれず、FW村上力己(3年=尚志高)がこぼれを拾ってGKと1対1になる。村上がGKをかわしにいったところをGK桃井が手を伸ばして対応を試みると、大橋侑祐主審は桃井のファウルでPKのジャッジ。新井がこのPKを真ん中に蹴り込み、東洋大が先制した。
東洋大は1-0で折り返した後半7分、村上と稲村がPA内から連続でシュートを放つも1本目は相手ディフェンスに阻まれ、2本目は枠の上へ飛んだ。新潟医療福祉大は同15分、左CKを細井がニアサイドでフリックし、ファーサイドの吉田がゴールを狙ったが相手のブロックに遭った。
1点リードの東洋大は後半18分、準決勝で決勝ゴールを決めたMF増田鈴太郎(4年=東海大相模高)を投入。追いかける新潟医療福祉大は同20分にMF森駿人(1年=市立船橋高)とFW青木友佑(4年=FC東京U-18)を送り込んだ。PKを獲得した村上は同25分にFW梅津凜太郎(4年=鹿島ユース)との交代でピッチを退いた。
東洋大は両チームが交代カードを切る中で、冷静にパスを繋ぎながら試合を進めていく。新井や増田が2点目を狙いながらも追加点は生まれなかったが、終盤はピンチらしい場面を迎えずにタイムアップ。GK前田宙杜(4年=京都橘高/沼津内定)を中心に完封勝利を達成し、1966年の創部以来初となる日本一に輝いた。
(取材・文 加藤直岐)
●第73回全日本大学選手権(インカレ)特集