beacon

日本vsガーナ 試合前日の森保一監督会見要旨

ポスト
Xに投稿
Facebookでシェア
Facebookでシェア
URLをコピー
URLをコピー
URLをコピーしました

日本代表森保一監督

 14日のキリンチャレンジカップでガーナ代表と対戦する日本代表森保一監督が13日、試合会場の豊田スタジアムで公式会見を行った。

 以下、森保一監督の会見要旨

「明日のガーナ戦は10月同様にホームで戦うということ、日本で戦うということ、豊田スタジアムで戦うということで勝ってスタジアムに足を運んでくださる皆さん、メディアを通して応援してくださる皆さんに喜んでもらえるよう、今日も全力でトレーニングして明日を戦いたい。この2試合、ホームで勝って我々の成果と課題を振り返りながら、チームの成長として積み上げていけるようにチーム一丸となって積み上げていきたい」

―対戦相手のガーナはFIFAランキング73位で日本よりも下だが、個々では強い選手もいる。ただW杯を見据えると確実に勝っていかないといけないと思う。ランキングの近い相手に勝てていないなか、どう臨みたいか。
「まず10月に親善試合とはいえブラジルに勝てたことはこれまでの歴史上なかったことで、日本サッカーの発展、歴史の積み上げで勝てた勝利ということで我々日本代表だけでなく、日本サッカーの発展に尽力してきてくださった皆さんと、いま日本サッカーの発展を思って頑張っている選手の皆さん、指導者の皆さん、環境づくりをしてくださっている皆さんと喜ぶことができ、自信を持って次のステップに進んでいけると思っている。同時にブラジル戦は親善試合であり、W杯の舞台で対戦した時に勝てる力をさらにつけないといけないと思っている。過去の勝利は次の勝利を約束してくれるものではないと常々思っているので、明日のガーナ戦に向けても成果と課題を持って、勝って喜ぶだけでなく、一喜一憂しすぎることなく反省の部分も準備して、明日の戦いに挑みたい。9月、10月の対戦でいえば、1勝2分け1敗で3試合勝てていないところがある。FIFAランキングに関してはもちろん正しいところはあるが、同時に親善試合等々の試合環境に恵まれていないチームもあるので、FIFAランキングだけがその国の力を測るものではないと考えている。ガーナはW杯常連国で、W杯出場をすでに決めている。国際試合で何度か戦ったことがあるが、力のあるチームだと考えている。FIFAランキングの同等であったり、下位のチームにしっかり勝っていかないといけないところで、確実に勝利をつかみ取れるよう、より多くの国に対して結果をつかみ取れるように力をつけていかないといけないと思っている。FIFAランキングだけで力を測るのではないし、国際試合で戦う相手、特に9月からでいうとW杯に出場する国は力を持っている国ばかりなので、そう簡単に勝つことができないという厳しい戦いを覚悟し、勝利を目指して準備したい」

―明日のスタメンを教えてほしい。
「まだ確定しているわけではないが、ブラジル戦のスタメンを中心にトレーニングで考えていきたいと思っている。ブラジル戦の試合からは必然的に1人は代わる(※鈴木彩艶が不在)し、何人変えるかはまた今回のトレーニングをして、今日しっかり試してスタメンを決めたい」

―ブラジル戦ではウイングバックで攻撃的な選手を起用したことによる良さと課題が出ていたが、良さを伸ばすことを優先するか、課題の克服を優先順位として上げるか。
「良さと課題をどう考えていますか?(逆質問)」

―得点シーンはウイングバックにSBよりシュートの上手い選手がいるメリットがあり、失点シーンはサイドバックが本職の選手なら違うポジションにいたと思う。
「まずは攻撃も守備もできる選手と思ってウイングバックを起用している。実際にこれまで起用してきた選手、アジア予選の中でこれまでの予選を終えてからは攻撃の選手を中心に起用してきた。攻撃に特徴を持っている選手で守備ができないとは思っていないので、できていないところは改善してもらえるようにしたい。ただ攻撃に特徴があるか、守備に特徴があるかは選手によって違うと思うので、成果と課題というよりも、その時のチームの戦い方ということで選手を起用していきたい」

―同じくらいのレベルの相手に勝てないという課題があると思うが、選手からは「相手がラフにロングボールを蹴ってきたり、狙いのないロングボールへの対応が苦手なことがある」という声もあった。ウィークポイントがそこだと思われれば狙ってくる相手が出てくると思うが、対策をどう考えているか。
「特に9月から10月の戦いでは、相手が我々の対策をしてきているのが色濃く出ている試合だったと思う。少し長くなるが、まずは(9月の)メキシコ戦ではハイプレッシャーでカウンターからチャンスを作ったという部分であったり、アメリカ戦も敗戦はしたが序盤はメキシコ戦から別のチームで臨んだ中でもハイプレッシャーは効いていた。そこで得点できていれば試合内容も結果も変わっていたと思うが、そうはいかなかったというところで、この2試合で相手が嫌がっていたところということで、日本がハイプレッシャーに来てそこで捕まってピンチになる、結果に影響することが起きるというのを分析した上で、そこはもしかしたら彼らの良さかもしれないが、(日本を)分析してきた中でハイプレッシャーを回避するロングボールを使い、セカンドボールを拾っていくということで臨んで来たのかなと思う。我々はハイプレッシャーで奪ってカウンターを仕掛けたい、そこで奪って相手の自由を奪いたいということでやっていたが、自陣ゴールへの身体の向きが多くなり、難しい守備になったというのがある。ブラジル戦においては、ブラジルはいろんなことができるチームだが、日本がハイプレッシャーに行くが、(ブラジルは)そこを回避する術を持っている。じゃあブロックを作っていくことも考えて行かないといけないんじゃないかということで、ハイプレスに行くことと“前向きブロック”を作って、相手を限定してボールを奪いに行くことの使い分けをということでやってきた。なのでブラジル戦の後半、我々の守備がハマって攻撃の勢いが出たという部分で、結果的には良かったが、またそれを見ておそらく相手は(日本のプレスを)ひっくり返してくるというのをやってくると思うので、であるならば、ブラジル戦の前半のように前向きなブロックを作って、どのポジションかは分からないが、相手が蹴って来るなかでもセカンドボールを拾えるようにまず予測を立てるということと、我々がハマっていない時にシフトしていけるように、ハイプレスかブロックを作ってからかというのを使い分けられるようにしないといけない。そういう意味でブラジル戦の失点は相手に守備網をかい潜られたというところで改善しないといけない点はあったが、しっかりと“前向きブロック”を作るところと、ハイプレスをかけて攻撃につなげていくことが両方できたので、全てつながって、全てが必要だということができたのかなと思う」

―アフリカ勢といっても身体能力が高いだけでなく、ヨーロッパでプレーしている選手がいて組織的に戦うチームがある。ガーナ代表の印象は。
「まずは個の能力として、来日していない選手もいるが、非常に多くの選手が攻撃においても守備においても個々の力で局面を打開できる能力の高い選手がいると思っている。攻撃のところでシュートまで結びつけられる個の力を持っている選手がいるので、そういった意味ではこれまで4試合やった中でも一番個の能力が高いのではないかという見方をしている。組織力という点においても(オットー・アッド)監督が選手時代、指導者としてもドイツを中心にキャリアを積んでこられて、組織的に戦うところ、戦術的な落とし込みも非常に上手い印象を持っている。攻撃的にも戦えれば、守備的にも戦える。4バックもできれば3バックもできる。対戦相手によって戦術的にも使い分けて戦える洗練されたチームだという印象を持っている」

―鈴木彩艶の負傷によって今回のGKチーム3人は合計でも国際Aマッチキャップ合計1試合と経験が浅いが、どのように彼らを見ているか。まだどのような起用を考えているか。経験の少ない選手もパリ五輪に出場した選手もおり、このような起用ができる日本サッカーの積み重ねをどう捉えているか。
「彩艶の怪我はチームにとっても、選手本人にとっても、とても痛いケガだったと思う。本人が焦らず、プレーできる状態に確実に回復してくれることを切に願っている。キャップ数を見た時にGKの経験値としては高いということが言えないのはおっしゃる通りだと思う。ただ経験値というものは経験を積み上げていくしかないので、これから経験の浅い選手、キャップ数の少ない選手には経験をより積んでいけるように、キャップ数を積み上げていってもらえるように、これまでやってきたことをさらに積み上げていってもらえるようにしたい。我々も競争は常に見ているのでその成長を常に感じさせてもらえるように、所属チームのプレーから代表チームにつながるようにチャレンジしてほしいと思っている。GKだけでなく、フィールドの選手もそうだが、今の選手たちの活躍だけで選手たちの成長があるわけではないし、日本の戦力として考えられる選手が多くなったわけではない。育成・普及から多くの指導者が、多くのサッカーファミリーの方々が選手の成長に携わってくれて、代表にはなかなか選べないが、日本代表として戦えるだけの力を持った選手たちは代表に選んでいなくてもたくさんいるということ。今回のGKのポジションでいうと、オリンピックであったり、ユース年代であったり、その前の普及のところからキーパーとしてのスキルだけでなく、足元のスキルもしっかりして、現代のゴールプレーヤーと言われるような選手をサッカー界全体で育ててきているというところで、これまで彼らの成長に携わってきた方々の力があって、彼らが大変な逆境もある中で歯を食いしばってきた結果、経験は浅くてもいつでも代表に出られるという力をつけてこられている日本サッカーかなと思う。まずは早川がファーストチョイスかなと思っている。そこはまた練習で見て最終的に決めたいと思っている」

―長友佑都がいない久々のシリーズになるが、底抜けの明るさがないなかで彼の不在、彼が持っているパワーをどう感じているか。
「佑都のキャラクターは絶大だなと思う。チームの雰囲気に好影響をもたらしてくれるのもそうだし、ピッチ内で自分の武器をどれだけ活かして戦うのかというところ、自分に与えられた時間の中でギラギラしてトレーニングから臨むというところはあらためて佑都がいなくなって、佑都の存在感は本当に素晴らしいと思っている。しかしながら、選手全員が『長友さん、佑都さんにリスペクトしている』という雰囲気は常々感じさせてもらっているが、でも自分たちだけでやっていけるという思いはある。メンバー発表記者会見でも『全員が、個々がチームリーダーとして自覚を持って活動をしてほしい』ということは皆さんの前でもお話しさせていただいたが、まさに非公開で全ての練習を見ていただけないのは申し訳ないが、雰囲気で『俺がやってやる』ということを練習からアピールし、時間内で鎬を削りながら、チームとして最大限のパワーを発揮しようということで昨日の練習からポジション争い厳しさの部分と、チーム一丸となって戦術的に準備をするという部分と、みんなが声を出し合ってくれて非常に有意義な練習だったと思っている」

―練習後に4バックでボールを動かすトレーニングをしている場面があったが、4バックでスタートする考えはあるか。
「4バックでスタートから戦うことも選択肢としては考えている。そこは招集する選手であったり、その時の目的で使い分けていければと思っている。今はスタートから4バックで戦うことは最終予選からも流れの中でやっていないが、3バックから4バックに可変していけるというところはいつも持っている。いつでも4バックで戦うことは可能なメンバーが揃っていると思う。3バック、4バックと興味を持たれている方はいるが、先ほどのガーナの話で言えば4バックも3バックもやっていて、どっちがどっちということはないと思う。攻撃的にも守備的にも戦えなければ勝つ確率を上げていけないというのはあるので、何か一つで相手を圧倒して勝っていくというよりも、3バックと4バックで言うと両方対応できるようにと、戦い方を柔軟にできるようにということは常に考えている」

(取材・文 竹内達也)

●2026ワールドカップ(W杯)北中米大会特集
▶日本代表の最新情報はポッドキャストでも配信中
竹内達也
Text by 竹内達也

「ゲキサカ」ショート動画

TOP