16日にポーランド・ブロツワフでブラジル代表と対戦する日本代表は15日、試合会場で公式練習を行った。前日14日は別メニュー調整だったDF今野泰幸(G大阪)、FW清武弘嗣(ニュルンベルク)も全体練習に参加。今遠征で初めて23人全員がそろい、ブラジル戦に向け最終調整した。

　12日のフランス戦(1-0)を右ふくらはぎ痛で欠場したMF本田圭佑(CSKAモスクワ)もポーランド入り後、全体練習に合流。この日はセットプレー練習でもMF遠藤保仁とともにキッカーを務めたが、アルベルト・ザッケローニ監督は練習後の公式会見で「本田に関しては、2日しかチームで練習をしていない。今晩、(負傷)箇所のリアクションを見て、明日の午前中に最終的なジャッジを下そうと思っている」と話し、まだ起用の可否を決めていないことを明かした。

「明日の午前中に選手本人とも話すつもりでいるし、メディカルチームとも話すつもりでいる。リスクがゼロの場合のみ、本田圭佑は出場する」。あくまで慎重に語った指揮官だが、フランス戦以上に劣勢が強いられることが予想される中、キープ力のある本田の存在は必要不可欠。本田自身はこの日も無言を通し、ブラジル戦へ集中力を高めていた。

(取材・文　西山紘平)