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歴代1位123試合の金字塔へ、遠藤「やりがいのある相手でうれしい」

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 フランス戦で井原正巳氏の持つ国際Aマッチ122試合の最多出場記録に並んだMF遠藤保仁(G大阪)が、123試合目となるブラジル戦に向けて意欲を語った。

「もちろんうれしいことだし、相手も非常に良い相手なので、うれしい。久しぶりにブラジルとやるし、いいメンバー、トップの選手とやれるのが楽しみです」

 普段は「記録は個人のことで、チームとは関係ない。チームの勝利をまず第一に考えたい」と話すことの多い遠藤だが、歴代1位となるその日を前に、自然と言葉が弾んだ。

 明るい表情の裏には、フランス戦の勝利もあるのは疑いない。前半は守勢に回ることが多かったが、意図的に引いていたわけではまったくなく、結果的に押し込まれただけ。守備的に戦ったことでベスト16入りを果たした10年南アフリカW杯とは根本的な違いがあった。フランス戦の勝利は、あくまで攻撃的に行こうとの意図を持ちつつ手にした結果であり、それは14年ブラジルW杯でベスト8以上を目指すための必要条件でもある。

「ブラジル相手に押し込まれる時間は長いと思うけど、高いラインを保ちつつ、全体的にコンパクトにしてやれればいい。フランス戦もびびっていたわけではないけど、押し込まれる時間は長かった。今度はポジションチェンジをしながら攻め手を見つけていきたい」

 ピッチの中央で指揮棒を振るう背番号7。ブラジルとの戦いは記念すべき123試合目であると同時に、より高いレベルを目指して突き進む124試合目以降への足がかりとなる。

(取材・文 矢内由美子)

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