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清武A代表初ゴール!岡崎劇的決勝点!!ザックジャパンがW杯出場に王手

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[11.14 W杯アジア最終予選 オマーン1-2日本 マスカット]

 日本代表は14日、W杯アジア最終予選第5戦でオマーン代表と対戦し、2-1で競り勝った。W杯予選ではホーム6戦無敗のオマーンに対し、日本は前半20分、FW清武弘嗣の国際Aマッチ初ゴールで先制したが、後半32分に直接FKで失点。それでも後半44分、FW岡崎慎司が劇的な決勝点を奪った。4勝1分の勝ち点13に伸ばした日本はB組首位を独走し、これで5大会連続のW杯出場に王手をかけた。

 MF香川真司、DF内田篤人がケガで不在の日本はDF酒井宏樹が右SBで2試合ぶりに先発。2列目は右から清武、MF本田圭佑、岡崎と並び、FW前田遼一が1トップに入った。欧州遠征で不在だった岡崎、前田は9月11日のW杯アジア最終予選・イラク戦(1-0)以来、3試合ぶりの先発となった。
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 まだ気温30度を超える現地時間午後3時半にキックオフされた試合は、早い時間からオマーンサポーターがスタジアムに駆けつけ、異様な雰囲気の中、始まった。先にチャンスをつくったのはオマーン。前半11分、右サイドからのスローインを受けたFWアルアジミがクロスを上げると、フリーでMFドゥールビーンがシュートを狙う。ヒヤリとさせられた日本だが、シュートは大きくゴール上に外れ、難を逃れた。

 日本は前半9分、16分と岡崎がミドルシュートを放つが、攻撃は単発。暑さが選手の運動量を奪い、日本がボールを持つたびに耳をつんざくようなスタンドからのブーイングがオマーンの選手を勢い付け、なかなか日本のリズムにならなかった。それでも前半17分、清武の右クロスに岡崎が頭で合わせ、惜しい場面をつくる。ここはGKアル・ハブシの好セーブに阻まれたが、同20分、待望の先制点を奪った。

 相手陣内まで押し上げてきたDF今野泰幸が左サイドのスペースに浮き球のパスを送り、DF長友佑都が走り込む。長友の折り返しはDFに当たってコースが変わったが、ここに詰めていたのが清武だ。左足でゴールにねじ込み、先制のゴールネットを揺らす。清武にとって国際Aマッチ出場12試合目で奪った待望の初ゴールが、それまでお祭り騒ぎだったスタンドを静まり返らせた。

 リズムをつかんだ日本は前半24分、前田が右サイドに展開し、清武がグラウンダーでマイナスに折り返すと、走り込んだ本田が左足でミドルシュートを狙うが、ゴール右へ。同29分には清武の右クロスに前田が飛び込んだが、わずかに届かなかった。

 オマーンも後半36分に決定機をつくる。左クロスに合わせたアルアジミのヘディングシュートは左ポストを直撃。跳ね返りを長友が必死にクリアし、ピンチをしのいだ。再び勢い付くオマーンはその後も日本を押し込むが、前半ロスタイムのMFサレハのシュートはGK川島永嗣の正面。日本の1点リードで後半に折り返した。

 反撃に出るオマーンは後半6分、MFマハイジリが積極的にミドルシュートを狙うが、GK川島が好セーブ。このプレーで与えたCKからセカンドボールをDFムダファーが左足ミドル。しかし、これはゴール上に外れた。

 日本は前半から驚異的な運動量を見せる長友が再びチャンスメイク。後半17分、左サイドを駆け上がり、ゴール前に折り返すと、清武がフィニッシュまで持ち込むが、シュートはミートし切れず、GKにキャッチされた。後半19分には前田に代えてDF酒井高徳を投入。酒井高は左SBに入り、長友が左サイドハーフにポジションを上げる。岡崎が右サイド、清武がトップ下に移り、最前線は本田の1トップとなった。

 逃げ切り体勢に入る日本だが、後半32分、セットプレーで同点に追いつかれた。PAすぐ外でDF吉田麻也がFWアルマクバリを倒し、FKを与えると、オマーンは左45度の位置からMFマハイジリが右足で壁の下を通すグラウンダーのシュート。これがゴール右隅に吸い込まれ、1-1の同点に追いつかれた。

 再び熱狂に包まれるスタジアム。一気に逆転ゴールを目指して攻勢を強めるオマーンに対し、日本は守勢を強いられた。後半39分には清武に代えてMF細貝萌を投入し、遠藤をトップ下に上げた。その後もサポーターの後押しを受けるオマーンにゴール前まで攻め込まれるシーンもあったが、守備陣が最後まで体を張って対応。すると試合終了間際の後半44分、酒井高の左クロスをニアで遠藤がそらすと、こぼれ球を岡崎が押し込み、劇的な決勝点。敵地で勝ち点3をもぎ取った日本がW杯出場に王手をかけた。

(取材・文 西山紘平)
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