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ロンドン世代の招集を喜ぶ吉田、「夏の勢いに乗った大津が見れれば」

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 五輪世代の台頭をだれよりも喜んでいる。日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は、オーバーエイジとして参加した昨夏のロンドン五輪でチームメイトだったFW大津祐樹(VVV)がA代表に初招集されたことについて「あの夏の勢いに乗った大津が見れればいいなと思う」と期待した。

 3位決定戦で韓国に敗れ、4位に終わったロンドン五輪後、吉田は23歳以下の選手たちを前に「ここから一人でも多くの選手がA代表に入って、突き上げていかないといけない」と語りかけた。FW清武弘嗣、GK権田修一、DF酒井宏樹、DF酒井高徳……。五輪前からA代表に呼ばれていた選手もいれば、五輪後に定着した選手もいるが、いずれにせよロンドン世代がA代表の中核をなすまでに成長していくことが、ザックジャパン自体の強化にもつながる。

「サッカーは他の競技と違って、真価が問われるのは、オリンピックではなく、この先になる。北京五輪のときも(3戦全敗という)悔しい思いをして、そこからたくさんの選手がA代表に入った。ロンドンでは6試合、貴重な経験ができた。それを無駄にしてはいけない」

 吉田自身、北京での悔しさをバネに、その後の飛躍につなげた選手の一人。ロンドンではオーバーエイジとして、キャプテンとしてチームを引っ張ってきたからこそ、ロンドン世代への思いは強い。合流初日となった大津の様子については「キャラ的には問題ないと思うけど、今日はおとなしかった」と明かしたが、「でも、ピッチに入ったら臆するタイプではないし、心配はしてない。大津に限らず、ここからレギュラーを取っていかないと」と、主力を脅かすパフォーマンスを期待していた。

(取材・文 西山紘平)

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