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ドーハ合宿3日目 A代表練習後の選手コメント

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 22日のカナダ戦(ドーハ)、26日のW杯アジア最終予選・ヨルダン戦(アンマン)に向けてカタールで合宿中の日本代表は20日、合宿3日目の練習を行った。

以下、練習後の選手コメント

●FW香川真司(マンチェスター・U)
「どこで使われるかは分からないけど、自分の持ち味を出して、周りを生かしながら自分も生きる形にしたい。もっと考えながら自分を生かしていけるようにやっていきたい」

●FW清武弘嗣(ニュルンベルク)
―別メニューで調整していたが?
「昨日の練習中に一瞬だけ違和感が出た。でも、今日もやろうと思えばできた。来週、大事な試合があるので、今日は休ませてもらった」
―カナダ戦には出場できる?
「自分は大丈夫だけど、(出場は)僕が決めることじゃない。監督が決めること」

●MF遠藤保仁(G大阪)
―ヨルダン戦に向けてカナダ戦で確認したいことは?
「今までやってきたことをしっかりとやりつつ、カナダはパワープレーじゃないけど、多少アバウトなボールを蹴って勝負してくるかもしれないので、チャレンジ&カバーが必要になってくる。相手が出てくるか引かれるかは分からないけど、引かれた場合はその中での崩しなどを意識してやりたい。逆に出てきたとしたらどうするのかについても、チームの意思統一をしてやっていかないといけない」
―カナダとヨルダンはあまり似ていないので、意識統一に重点を置くということ?
「それだけでもないが、展開としては1点取ってもベタ引きすることなく、しっかり高い位置で相手をとらえたいし、スコアレスで試合が進んだとしても、あわてず冷静に戦うことが必要。レフェリーを含めてアウェーになるので冷静に。アウェーでの試合が難しいのはみんなが十分に分かっている」
―W杯予選突破の瞬間にピッチに立つのは3度目になる。
「1回目はまだ下から数えて何番目かだったし、初めての経験だったから何も分からなかった。前回と今回はチームの立ち上げから数多く試合に出させてもらっているし、年を重ねていろいろな経験をした中で、自分のことだけではなく、チームのことを考えながらやっている。決まった瞬間は前回はただ普通にうれしかっただけだった。ここが最終目標ではなく、先がある。しっかりとヨルダン戦を含めて成長していかないといけない」
―予選突破が第一だけど、コンフェデやその先も意識していく時期に来ているという選手もいるが?
「でもやはり、まずはヨルダン戦にぶつかっていくことが先。ここで決めればその先のことも出てくるだろうし、先の大きな目標に意識がいっているとは思うけど、まずはヨルダン。4年前も高い目標を持ってやっていたのは今と変わらないし、何か意識が変わったという気はしていないけど、4年前も予選のときは予選に集中していた」
―中村憲剛がトップ下に入ったときは本田が入っているときと比べて何を変える?
「大きく変えるというところはないけど、憲剛はどちらかというとスルーパスやミドルシュートを狙う選手なので、僕らより前の選手の動き出しが重要になる。動き出しを早くしてやると憲剛も生きる。パワーで持っていくタイプではないので、いい距離感でやりたいし、コンビネーションでやることが憲剛がトップ下に入るときの理想」

●MF中村憲剛(川崎F)
―合宿の雰囲気は?
「ヨルダン戦に勝てばW杯出場が決まる。みんなのモチベーションは高いし、ここで決めたい気持ちは強い」
―本田、長友が不在だが?
「2人とも長く代表のレギュラーでやっているし、小さくない痛手ではあるけど、今までもケガや累積(警告)で選手がいないときもあったし、ずっと同じメンバーで戦ってきたわけではない。日本の総合力が試されると思う」
―トップ下で出場の可能性もあるが?
「だれが出てもいいように準備したい。監督が求めるトップ下の役割は頭に描いている」
―4年前にW杯出場を決めたウズベキスタン戦では決勝点をアシストしたが?
「4年前もそういうつもりでやったわけではないし、チームのためにプレーした結果、そうなっただけ。それは今回も変わらないけど、ゴールやアシストにかかわりたい気持ちはトップ下でやっている以上は強い」
―トップ下の役割は?
「タイプにもよるけど、攻撃の中心のポジション。ボールに絡むことが求められるし、ゴールに絡むことが大事になる」

●DF吉田麻也(サウサンプトン)
―カナダ戦に向けては?
「チームとして戦って、コンビネーションをしっかり確認したい。ヨルダン戦に向けて流れをつくれるようにしたい。ボールのテンポが大事。後ろからテンポアップできれば」
―ヨルダン戦のポイントは?
「一番はW杯出場を決めること。後ろ(DF陣)はなかなかアウェーで無失点に抑えられていないので、無失点で切り抜けたい」
―チームでもコンスタントに試合に出続けているが?
「この半年間、プレミアリーグでやってきたことはプラスになっている。(イングランドの過密日程で)自分は他の選手より少し多くの実戦をこなしているし、みんなより成長してないといけない。そういう姿をしっかり見せられるようにしたい」
―レフェリングにも気を付ける?
「特に中東は(判定の)基準が違う。プレミアリーグは(簡単には)吹かない。落ち着いて対応したいし、あまりガツガツいかないようにしたい。ヨルダン戦は(カナダ戦より)もっと厳しいジャッジになる。少しずつ頭を切り替えていきたい」

●DF伊野波雅彦(磐田)
―練習後の監督と話していたが?
「今日やったことの修正をしてほしいと言われた」
―負傷者が増えているが?
「チャンスが与えられた選手がしっかりやらないといけないし、チャンスだと思ってやらないといけない。監督も言っていたけど、ヨルダン戦につなげないと意味がない。ヨルダン戦で結果を求めるためにも、それにつながる結果と内容を求めないといけない」
―特にCBに離脱者が出ているが?
「みんな深刻そうな状況じゃないし、あと1、2日すれば戻ってくると思う。ヨルダン戦はみんないい状態で臨めると思う」

●GK川島永嗣(スタンダール・リエージュ)
―代表合宿中に30歳の誕生日を迎えたが?
「節目の30歳を日本代表のキャンプ中に、しかもW杯の出場権が懸かった大事な時期に迎えられてうれしい。今までの代表があるから今の代表があると思うし、今度は自分たちが歴史をつくっていければ。そのためにもヨルダン戦に勝ちたい。過去よりも、これから自分がどうしていくかが大事。いいキャンプにしたいし、カナダ戦を含めた2試合をいい形で戦いたい」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)

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