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イラク戦へ意気込むMF香川、MF乾の元C大阪コンビ

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 5大会連続のW杯出場を決めたばかりの日本代表だが、いきなり底力が問われることになりそうだ。11日行われるW杯アジア最終予選のイラク戦に向けて、日本代表はドーハでトレーニングキャンプを行っている。イラク戦ではMF長谷部誠が累積警告で出場停止になるだけでなく、オーストラリア戦(1-1)で同点PKを決めたMF本田圭佑の出場も、微妙な状態だ。7日の練習を回避した本田は、8日も一人別メニューで調整を続けていた。

 この日、報道陣に公開された冒頭の練習では、MF香川真司がビブスチームのトップ下に入り、左にはMF乾貴士が入っていた。かつてセレッソ大阪でJ2を席巻した魅惑のコンビは、ピッチ外の呼吸もバッチリだ。

 乾が「いつ誰がケガするかも分かりませんし、いつチャンスが回って来るかわからないので。次も準備して、代わりに入ったとしてもマイナスにならないようにしたいです」と言えば、「本当に誰が出ようが、誰が抜けようが、勝ち切る強さを身につけなければいけないし、そういうのも試されるゲームになると思う」と、香川も同調する。

 7日の練習は体調不良で参加を見合わせていた香川だが、全メニューをこなしたことを明かし、「ちょっと喉を痛めただけなので、それ以外は問題ないです」と説明した。トップ下でプレーしたことについても「どこで出るのであれ、しっかり準備をしています。本当に勝ちに行くことが大事やと思っているので、良い形で最終予選を終えて、コンフェデ杯を迎えられるように、チーム全員で準備をしたい」と語り、イラク戦へ向けて意気込んだ。今後、レギュラー争いを激化させたい乾も、「チームとしても、個人としても、結果が出せるようにしたいです」と、強い決意を口にしている。

 W杯予選という観点でいえば、イラク戦は消化試合だ。だが、来年のW杯や目前に迫るコンフェデ杯に向けた強化やアピールの場と考えれば、イラク戦は無駄にはできない90分になる。

(取材・文 河合拓)
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