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SBは駒野、槙野、森脇 CBは栗原+新戦力3人

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 日本サッカー協会は15日、東アジア杯(20~28日、韓国)に出場する日本代表メンバー23人を発表した。若手主体の国内組のみの構成で、FW柿谷曜一朗(C大阪)ら10選手がA代表初選出。23人中15人がA代表出場歴のない“ゼロキャップ選手”となった。

 コンフェデレーションズ杯で招集されていたSBはDF内田篤人(シャルケ)、DF長友佑都(インテル)、DF酒井宏樹(ハノーファー)、DF酒井高徳(シュツットガルト)の4選手。いずれも海外組のため招集されず、本職のSBはDF駒野友一(磐田)のみとなった。

 ただ、アルベルト・ザッケローニ監督はDF槙野智章(浦和)、DF森脇良太(浦和)の2人をSBとして計算しており、実際にこれまでの試合でも槙野はCBではなく、SBで起用されることが多かった。槙野は昨年9月11日のW杯アジア最終予選・イラク戦(1-0)以来、森脇は昨年2月24日のアイスランド戦(3-1)以来の代表復帰。指揮官は槙野について「CB、SBをこなせる選手。特に相手のアタッキングサードに入ったときに魅力的な動きをする選手だと思っている」と、その攻撃力に期待した。

「駒野は右も左も高いレベルでこなせる。(SBは)この3人で安定していると思うし、最近のJリーグでもよくやっているメンバー。海外組のSBは代表でもこれまでよくやってくれているし、クラブでもよくやっている。プラスしてこのメンバー。充実したポジションだと思う」

 近年、SBの層の厚さは日本の大きな武器でもある。来年のW杯本大会を見据え、懸案があるとすればCBか。DF吉田麻也(サウサンプトン)、DF今野泰幸(G大阪)のレギュラー2人は招集しなかったが、3番手のDF栗原勇蔵(横浜FM)をコンフェデレーションズ杯に引き続き招集し、DF千葉和彦(広島)、DF森重真人(F東京)、DF鈴木大輔(柏)の新戦力3人を選出した。

 森重は岡田武史前監督時代の09年1月20日のアジア杯予選・イエメン戦(2-1)以来、4年半ぶりの代表復帰だが、ザックジャパンでは初選出。鈴木も昨年4月の代表候補合宿には招集されていたが、千葉とともにA代表は初選出だ。その中でもザッケローニ監督は森重について多く言及し、期待の高さをうかがわせた。

「私の就任当初は(F東京で)ボランチのポジションをやっていたが、DFラインならどこでもできる選手で、ボランチもできる。その高いポテンシャルを代表チームのために使ってほしい。ビルドアップができるし、守れるし、空中戦も強い。パーソナリティーも持っている。より成長してほしいし、代表のポジション争いに食い込んでほしい」。東アジア杯で今野、吉田を脅かす存在が出てくるか。CBにとって絶好のアピールの舞台になるのは間違いない。

日本代表メンバー一覧

(取材・文 西山紘平)

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