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昨年6月の豪州戦、21日の中国戦…“ダブルリベンジ”へ燃える栗原

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 常連組の意地とリベンジの気持ちを、静かな口調の中ににじませた。DF栗原勇蔵(横浜FM)は「(25日の)オーストラリア戦はだれが出るか分からないが、中国戦では自分のミスで早い時間帯に失点したので、次は先制点を取るまで耐えながら頑張ってラインを上げて、コンパクトにやりたい」と決意を語った。

 オーストラリアとは因縁がある。敵地で行われた昨年6月12日のW杯アジア最終予選。代表初先発を果たした栗原は後半20分に先制点を決めたが、後半44分にこの日2枚目の警告で退場処分を受けた。チームは1-1の引き分けに終わっており、「審判にうまく対応しないといけないのに退場してしまった。自分の甘さがある」と唇を噛んでいた。

 21日の中国戦では前半4分にいきなり相手にPKを与えるファウルを犯し、先制点を与えてしまった。日本はその後、栗原のゴールで1-1の振り出しに戻したが、最終的には3-3の引き分け。自身がゴールを決めた試合で2度のドローとは後味が悪い。次こそは、との思いが募る理由だ。

 この日の戦術練習ではレギュラー組のCBでDF鈴木大輔(柏)とコンビを組んだ。

「ラインの押し上げが日本の生命線だと思うので、どこまで押し上げていくか。一緒に組むCBがだれになるか分からないけど、僕らが中心になって声をかけてラインをコントロールしていきたい。(初戦の)自分のミスもあるし、しっかり自分がやっていきたい」

 チームを引っ張っていく立場であるとの自覚を示しながら、「オーストラリアは高さ、強さがあるので、そういうところで負けないようにしたい」と結んだ栗原。現代表では自身より身長の高いDF吉田麻也を差し置いて「高さと強さはNo.1」と目されている男は、真価を発揮すべく前を見据えた。

(取材・文 矢内由美子)
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