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止まらない失点。千葉&鈴木のCBコンビは「反省」

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[7.25 東アジア杯 日本3-2オーストラリア 華城]

 勢いの感じられないオーストラリアに相手に2点のリードを守れず、コントロールを失った代表初先発のCBコンビ、千葉和彦(広島)、鈴木大輔(柏)は素直に反省の弁を並べた。

 千葉が「相手がフレッシュなメンバーを入れてきて、前に圧力をかけてきたことで、うまく対応できなかった」と振り返ったように、1点を返されたのは相手がFWユリッチを入れた直後の後半31分。ロングボールのクリアが小さくなり、FWデュークに決められた。

 さらに輪をかけて良くなかったのはその直後、後半34分の失点だ。バイタルエリアでパスを受けたFWユリッチには千葉が対応したが、寄せが甘かったため左足ミドルを打たれてしまった。湿度84%という厳しい条件で全体的に足が止まっていたのは否めないが、わずか4分間で2-2の同点に追いつかれたのはいただけない。

 千葉が「もったいない失点だった。崩されたわけではなく、ロングボールからこぼれたところをやられた」と言ったように、鈴木も反省の言葉を口にする。

「押し込まれる時間帯に受け身になり、一人ひとりの足が止まってラインを押し上げることができなかった。そこで相手の中盤の選手に前を向かれてしまった。セットプレーの守備でも先に相手に触られるという回数が多かった」

 千葉とは新潟時代にともにプレーした経験があり、「チャレンジ&カバーについては試合前からお互いに分かっていた」というだけに、無失点で終わりたかったという思いは強い。

 ただ、攻撃に関しては1点目が千葉から、そして2点目が鈴木からの縦パスが起点となった。これは合宿中に練習してきたこと。「サイドがワイドに開くことで相手がつられたのが見えたので、中を選択した方がいいと思った」(鈴木)と手応えもある。

 守備陣は課題と良さの両方が出た2戦目。最終戦はどのメンバーが選ばれ、どのように修正していけるか。

(取材・文 矢内由美子)

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