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2020年東京五輪に本田「出ようかなと考えさせる大会」

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[9.10 キリンチャレンジ杯 日本3-1ガーナ 日産ス]

 2020年夏季五輪の開催都市が東京に決まったことに関し、日本代表MF本田圭佑(CSKAモスクワ)が心境を明かした。一部では他選手の言葉として本田もオーバーエイジでの東京五輪出場に意欲を示していたとの報道もあったが、「僕は一度も出たいとは言ってない」と明言。そのうえで初めて自分の口で東京五輪への思いを語った。

「出ようかなと考えさせる大会であるのは間違いない。それまで現役を続けようかなと思うきっかけとなる大会。それは僕だけでなく、他の競技の選手たちにとっても同じだと思う。そのころ23歳ぐらいになる選手たちにとっては、このうえない大会でしょうね」

 本田は東京五輪開催時、34歳になっている。当然、現役でプレーしていても何の不思議もない年齢だが、早くに第一線から退く決断を下す選手であれば、すでに引退している可能性もある。自国での五輪開催は、そんな引退の考えも遅らせるだけの魅力を秘めている。

 コンフェデレーションズ杯以降、大量失点が続いた守備陣に批判が集まった日本代表において、本田は2-4で敗れた8月14日のウルグアイ戦後も「今は3点、4点と取れなかったことを反省した方が、チームはいい方向にいくのではないかと思う」と話し、「ネガティブなことはみなさんも書かないでほしい」と守備陣をかばうように言った。

 この日も報道陣から「攻撃陣がしっかり点を取り続けているポジティブな面を取りあげるべきか?」と聞かれると、「僕が言ってみなさんが協力してくれるなら毎日話しますけど」と苦笑いした本田。「オリンピックも決まりましたし、みんなで力を合わせて前を向いていきましょうか」と冗談交じりに笑みをたたえていた。

(取材・文 西山紘平)

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