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ブラジルW杯観戦者は早めの「黄熱」予防接種を、厚労省が呼びかけ

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 6月にブラジルで開幕するW杯に向け、観戦などのためブラジルに渡航する予定の人に対し、黄熱の予防接種を早めに受けるように厚生労働省が呼びかけている。

 黄熱とは、中南米や熱帯アフリカの風土病で、蚊に刺されることで感染する病気。発症すると、発熱、寒気、頭痛、吐き気などの症状を伴い、場合によっては死に至ることもある。

 ブラジルは一部の東部沿岸地域を除き、大半が世界保健機関(WHO)のワクチン接種推奨地域となっている。開催12都市のうち、ブラジリア、ベロオリゾンテ、ポルト・アレグレ、クイアバ、マナウスが含まれており、クイアバでは6月24日にグループリーグ最終戦の日本対コロンビア戦も行われる。

 ワクチンは1回の接種で10日後から10年間有効。全国26か所の検疫所・医療機関でのみ接種できる。事前に予約が必要で、費用は1万円程度。

 渡航する地域や活動内容によっては、黄熱以外にもA型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病などの予防接種も推奨されているが、黄熱ワクチンの接種から4週間は他のワクチンを接種できない。複数のワクチンを接種する場合には数か月かかる場合もあるため、余裕を持った計画的な接種が必要となる。

 今後、4月や5月など渡航に向けたピーク時は混み合う可能性があり、接種希望者が集中した場合、希望日に接種できない恐れもあることから、厚生労働省では、ブラジルへの渡航が決まっている人に対し、早めに予防接種を受けることを推奨している。

▼詳しくはワールドカップ観戦でブラジルへ渡航される方へ(検疫所ホームページ)から

[写真]日本対コロンビアの試合も行われるクイアバのスタジアム

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