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本当の競争はニュージーランド戦後?選考基準は「昨年からの延長」

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 日本サッカー協会は27日、日本代表の2014年初戦となるニュージーランド戦(3月5日、国立)のメンバー23人を発表した。負傷離脱中のMF長谷部誠(ニュルンベルク)、DF内田篤人(シャルケ)のほか、昨年11月のベルギー遠征メンバーからはMF高橋秀人(F東京)、FW乾貴士(フランクフルト)も招集されなかったが、基本的にはこれまでの常連が名を連ね、目新しい抜擢はなかった。

 アルベルト・ザッケローニ監督は「今回の招集に関しては、昨年末のシリーズからの延長といった考えの下にメンバーを選んだ」と説明。そのうえで「当然、これ以降は選手間の本当の競争を期待しているし、そういう競争が激しくなればいいなという思いを抱いている」と、今後の競争に期待した。

 とはいえ、次の代表戦はW杯メンバー発表後に行われる5月27日のキプロス戦(埼玉)となるため、今回招集されなかった選手がアピールする実戦の場はクラブチームしかない。指揮官はW杯メンバーの選考基準として「モチベーションが高く、チームの和を乱さず、そしてコンディションが最高の状態にある選手」を挙げた。ベースはほぼ固まっているとみられるが、チームの切り札となるような最後の数枠は、まだ決め切れていないだろう。

 選手としては所属チームでいかにアピールし、5月のメンバー発表時点で最高のコンディションに持っていけるかが大きなポイントになる。「W杯は暑い場所で行われ、長い移動距離という問題もある。それに耐えうる本物のアスリートがW杯に行くべきだと考えている」。そう力説したザッケローニ監督はニュージーランド戦後についても「国内外を問わず、ここからしっかりと視察して、選手の状況をしっかり観察していきたい」と話し、最後まで代表の門戸は閉じていないことを強調していた。

(取材・文 西山紘平)

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