手倉森ジャパンに遠藤、野津田ら初合流 短期合宿がスタート
リオデジャネイロ五輪を目指すU-21日本代表候補が24日、都内で3日間の短期合宿を開始した。この日、DF田鍋陵太(名古屋)、DF山中亮輔(千葉)、MF豊川雄太(鹿島)の不参加が決まり、FW金森健志(福岡)を追加招集。総勢25人が集合し、練習前にはミーティングも行われた。
今秋に韓国で開催されるアジア競技大会に出場し、来年からは五輪予選も始まるU-21代表。手倉森誠監督は「目標というか、進むべき道として、アジア大会の制覇とリオ五輪でメダルを取るという話をした」と、ロンドン五輪代表を上回る成績を残すことがチームの目標であることをあらためて選手に説いた。
10年11月に中国で開催されたアジア競技大会は当時のU-21日本代表が初優勝を飾り、12年のロンドン五輪は4位。「前の代表がアジア大会を制覇している以上、我々には連覇が期待されている。ロンドン五輪はベスト4。それ以上となると、メダルになる。その道をしっかり歩めたとき、将来の日本代表を担う選手になれる」。チームとしての目標と同時に、選手個々が1日でも早くフル代表に招集されることに期待している。
何よりも強調したのが日本代表としての責任、誇りだ。「国を背負って戦う責任と覚悟。(1月にAFC U-22選手権が開催された)オマーンでもそういう話はしてきたが、今回、新しい選手も入って、それを言い続けることが大事だと思った」。手倉森ジャパンの初陣となった1月のAFC U-22選手権は、準々決勝でイラクに0-1で敗れ、ベスト8敗退。日本を破ったイラクは準決勝で韓国、決勝でサウジアラビアを下し、最終的に優勝した。
「イラクはその内情など、さまざまな面で恵まれていない国。我々のような恵まれた国は、いかに国を背負って戦うかという部分で、彼らのハングリーなメンタリティーに近づかないといけない」。イラクとは因縁のある世代だ。12年秋に行われたAFC U-19選手権でも準々決勝でイラクに1-2で敗れ、3大会連続でU-20W杯出場を逃す結果に終わった。
この試合にキャプテンとして出場していたDF遠藤航(湘南)は「国と国との戦いは戦争だという話も監督からはあった」と明かす。「ハングリーさというのはなかなか得られるものではないけど、向こうはそういう意識で戦ってくる。そういう国に負けないようにやっていかないといけない」と力を込めた。
1月のAFC U-22選手権ではメンバーに招集されながら負傷のため辞退した遠藤にとって、今回がAFC U-19選手権以来、約1年4か月ぶりの日の丸。「代表はずっと入ってなかったけど、意識はずっとしていた。オリンピックに出て世界と戦うというのを意識して日々練習に励んできた」。U-19代表での借りは五輪代表で晴らす。手倉森ジャパン初参加となったMF野津田岳人(広島)も、その思いは一緒だ。
「U-19のときの悔しさはずっと自分の中にある。その悔しさを含めて、借りを返したい。まずアジアで勝つことが大事だし、その中で自分の成長したところをアジアに見せつけて、世界に出ていきたい」。まずはアジアで勝ち抜くために。その先にある大きな目標も見据えながら、若き日本代表の意識改革が進められている。
(取材・文 西山紘平)
今秋に韓国で開催されるアジア競技大会に出場し、来年からは五輪予選も始まるU-21代表。手倉森誠監督は「目標というか、進むべき道として、アジア大会の制覇とリオ五輪でメダルを取るという話をした」と、ロンドン五輪代表を上回る成績を残すことがチームの目標であることをあらためて選手に説いた。
10年11月に中国で開催されたアジア競技大会は当時のU-21日本代表が初優勝を飾り、12年のロンドン五輪は4位。「前の代表がアジア大会を制覇している以上、我々には連覇が期待されている。ロンドン五輪はベスト4。それ以上となると、メダルになる。その道をしっかり歩めたとき、将来の日本代表を担う選手になれる」。チームとしての目標と同時に、選手個々が1日でも早くフル代表に招集されることに期待している。
何よりも強調したのが日本代表としての責任、誇りだ。「国を背負って戦う責任と覚悟。(1月にAFC U-22選手権が開催された)オマーンでもそういう話はしてきたが、今回、新しい選手も入って、それを言い続けることが大事だと思った」。手倉森ジャパンの初陣となった1月のAFC U-22選手権は、準々決勝でイラクに0-1で敗れ、ベスト8敗退。日本を破ったイラクは準決勝で韓国、決勝でサウジアラビアを下し、最終的に優勝した。
「イラクはその内情など、さまざまな面で恵まれていない国。我々のような恵まれた国は、いかに国を背負って戦うかという部分で、彼らのハングリーなメンタリティーに近づかないといけない」。イラクとは因縁のある世代だ。12年秋に行われたAFC U-19選手権でも準々決勝でイラクに1-2で敗れ、3大会連続でU-20W杯出場を逃す結果に終わった。
この試合にキャプテンとして出場していたDF遠藤航(湘南)は「国と国との戦いは戦争だという話も監督からはあった」と明かす。「ハングリーさというのはなかなか得られるものではないけど、向こうはそういう意識で戦ってくる。そういう国に負けないようにやっていかないといけない」と力を込めた。
1月のAFC U-22選手権ではメンバーに招集されながら負傷のため辞退した遠藤にとって、今回がAFC U-19選手権以来、約1年4か月ぶりの日の丸。「代表はずっと入ってなかったけど、意識はずっとしていた。オリンピックに出て世界と戦うというのを意識して日々練習に励んできた」。U-19代表での借りは五輪代表で晴らす。手倉森ジャパン初参加となったMF野津田岳人(広島)も、その思いは一緒だ。
「U-19のときの悔しさはずっと自分の中にある。その悔しさを含めて、借りを返したい。まずアジアで勝つことが大事だし、その中で自分の成長したところをアジアに見せつけて、世界に出ていきたい」。まずはアジアで勝ち抜くために。その先にある大きな目標も見据えながら、若き日本代表の意識改革が進められている。
(取材・文 西山紘平)