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イラク戦の悔しさを忘れないU-21代表MF中島「むかつきます」

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 手倉森ジャパンの初陣となった1月のAFC U-22選手権で10番を背負い、3ゴールを記録したU-21日本代表MF中島翔哉(富山)。2か月前の大会には不在だったDF遠藤航(湘南)、DF岩波拓也(神戸)、MF大島僚太(川崎F)、FW野津田岳人(広島)らU-21世代の中心となる選手が手倉森ジャパンに初合流し、「いい選手がそろったんじゃないかなと。楽しみです」と、さまざまな年代別の大会で戦ってきた仲間との再会にうれしそうだった。

 AFC U-22選手権後、東京VからF東京に完全移籍したうえで富山への期限付き移籍が発表された。富山では開幕から4試合連続で先発出場しているが、「もっとうまくなりたいというイラク戦のあとに抱いた気持ちは持ち続けている」と、イラク戦で味わった悔しさは今なお強く残っているようだ。

「勝ちに行ったし、自分にとってもチャンスだった。ヨーロッパのスカウトも見ている舞台だったから」。あらためてイラク戦を振り返る中島は「今のチームへの移籍はほぼ決まっている状況だったけど、それを覆してでも(ヨーロッパに)行きたい気持ちを持っていた。それをイラクに邪魔されて、むかつきます」と、素直な思いを語る。

「でも、自分は世界のトップに立つためにやっているし、その過程としてはよかったかなと思う」。悔しさを糧に前進を続ける19歳の信念はブレない。「普通にやれば、この年代だったらトップになれる。普通にやればA代表にも入っていけるし、ヨーロッパにも行けると思っている」。そう豪語する中島にとって、2016年のリオデジャネイロ五輪はどんな意味を持つ大会なのか。

「2年後には絶対にヨーロッパでプレーしていると思うし、世界に対する特別な意識はそのときはないと思う。でも、メッシも(オリンピックに)出ているし、それ以上の活躍をしたい。しょぼいクラブに行ってオリンピックに出るより、ビッグクラブに行って、(クラブからは)『オリンピックに出るな』と言われるけど、出るみたいな感じがいいですね」。自分の思い描く道を突き進むためにも、目の前の1日に全力を尽くしていく。

(取材・文 西山紘平)

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