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W杯サポートメンバーは断念…高校生2人が練習要員で米合宿まで帯同

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 日本サッカー協会の原博実専務理事兼技術委員長は18日、ブラジルW杯に向けて日本代表に帯同するトレーニングパートナー2人を東京五輪世代から選出することを明らかにした。トレーニングパートナーは5月下旬に予定されている国内合宿からアメリカでの事前キャンプまで日本代表に帯同。チームがブラジルに向けて出発するタイミングで日本に帰国する。

 原専務理事は「合宿中に選手が軽いケガをしたり、具合が悪くなったり、休ませたいと思ったときに、練習から一人欠けてコーチが代わりに入るよりはトレーニングパートナーが入ったほうがいい」と、トレーニングパートナーを連れて行くことになった理由を明かした。

 現在の五輪のレギュレーションが変更にならず、U-23世代が2020年の東京五輪に出場すると仮定したうえで、現U-17世代の選手がトレーニングパートナーの選考対象となる。U-21世代やU-19世代は同時期に海外遠征などが予定されていることもあり、「この年代の選手たちは実力でA代表に入ったほうがいい」と、さらに下のU-17世代から選ぶことになった経緯を説明した。

「将来の東京五輪のときに何かしらの財産になるかもしれない。東京五輪をにらんで、現時点でそこに入る可能性がある選手を2人連れて行く」。人選については「学校だったりクラブと話をしたうえで、将来性を含めて、複数のポジションができたほうがいいのかなとも思うが、具体的にはこれから決める」と話すにとどまったが、昨秋のU-17W杯にも出場していたFW杉森考起(名古屋)、MF小川紘生(浦和ユース)、MF鈴木徳真(前橋育英高)、MF三好康児(川崎F U-18)、DF坂井大将(大分U-18)らが候補となりそうだ。

 前回の南アフリカW杯ではMF香川真司、DF酒井高徳、MF山村和也、FW永井謙佑の4人がサポートメンバーとして事前キャンプから南アフリカまで帯同した。ベースキャンプ地での練習はもちろん、試合会場での公式練習や試合日もチームと一緒に行動できたが、原専務理事は「今回はチームバスにも(登録メンバー23人に付与される)ADがないと乗れない。制限が厳しい」として同様の形は断念。あくまで練習要員として高校生2人を連れて行き、本大会前には帰国させることになった。

[写真]昨年8月の豊田国際ユースに出場したU-16日本代表の選手たち

(取材・文 西山紘平)

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