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代表デビューの地、米国で気持ちを高める長谷部

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 MF長谷部誠(ニュルンベルク)が代表デビューを果たしたアメリカの地で、ブラジルW杯へ向けて万全の準備を整えることを誓った。

「日本を出て環境が変わった。開幕まで2週間ほど。徐々に気持ちも高まっている」
 
 22歳の誕生日を迎えたばかりだった06年2月11日。ジーコ監督に初招集された長谷部は、ドイツW杯を4か月後に控え、アメリカとの親善試合にボランチとして途中出場した。

 当時は浦和レッズに所属しており、年ごとに強くなっていくチームにおいてその勢いを象徴するような存在。とはいえ、W杯出場の夢は叶わなかった。あれから8年。今度はキャプテンとして再びアメリカに来たが、「当時は想像もしていなかったこと」と感慨深げだ。

 1月と2月に右膝を手術したことで出場が危ぶまれる時期が続いていたが、ブンデスリーガ最終戦で復帰を果たすと、27日のキプロス戦(1-0)では後半開始から出場。手術した右足でシュートを打つなど、順調にコンディションを上げていることを感じさせた。

「W杯に臨むにあたって不安はないし、自信は最高の準備からしか生まれないと思っている。フィジカル面はスタッフがやってくれていることを信じているし、あとは精神的な部分でうまく試合に臨めるように調整していきたい」と口調にもよどみはない。

「ここで親善試合が2試合ある。2試合で良い結果が出ない可能性もあると思うが、このチームはどういう状況にも対応できる力がある」。アメリカからブラジルへ、残り2週間で最高の準備をするという青写真にもブレはない。

(取材・文 矢内由美子)

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