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気温30度超えの米フロリダで初練習、暑熱対策も本格化

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 日本代表が30日(日本時間31日)、事前キャンプ地となるアメリカ・フロリダ州タンパ郊外のクリアウオーターで初練習を行った。

 練習は冒頭部分のみ報道陣に公開され、鹿児島・指宿合宿中の24日に右膝を負傷したDF酒井高徳(シュツットガルト)は別メニューでの調整となったが、27日のキプロス戦(1-0)で右ふくらはぎを打撲して途中交代したDF長友佑都(インテル)を含む22選手がトレーニングパートナー2人とともに汗を流した。ピッチ中央でストレッチし、体をほぐした選手たちは、2グループに分かれてグラウンドの周囲をランニング。ピッチ横には測定器も設置され、心拍数などを測っていたようだ。

 前日29日夜にアメリカ入りした日本代表。時差ボケ対策のほか、徹底した肉体管理にも乗り出している。DF伊野波雅彦(磐田)によると、早川直樹コンディショニングコーチから時差ボケ対策としてレモンを取るように指導されているそうで、朝食会場でも「みんなジュースに入れて飲んでいた」という。

 選手たちは毎朝、起床後に体内の水分量や心拍数も測定。ブラジルW杯でグループリーグを戦うレシフェ、ナタル、クイアバの3都市はいずれも気温が高いこともあり、鹿児島・指宿合宿に始まり、最高気温は30度を超えるクリアウオーターでも暑熱対策が大きなテーマとなっている。

 伊野波は「体の中の水分量によって、飲むサプリメントも違う」と説明。「ある程度管理されているし、あまり冷たいものを飲み過ぎないようにしたり、室内と外で気温差があるので、そこで風邪を引かないように(室内では)クーラーを切ったりしている」。選手自身も体調管理に気を配る中、いよいよ本格化した暑熱対策。開幕まで2週間と迫ったW杯に向け、最高のコンディションに仕上げていく。

(取材・文 西山紘平)

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