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ジムトレを交えて準備を整えている清武

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 アルベルト・ザッケローニ監督にとって、FW清武弘嗣(ニュルンベルク)は最も計算のしやすいオプションの一つだろう。どんな状況でピッチに入っても、あるいはどんな選手と組もうとも、抜群の順応性で試合に必要なプレーを創出していく。

 ただ、最近は計算できるがゆえにプレータイムが短くなっていることも事実。キプロス戦(1-0)では後半25分から出場して20分間プレーしたが、コスタリカ戦(3-1)では出番がなかった。10日後に行われるコートジボワールとのW杯初戦までにコンディションを高めるため、清武は宿舎のジムで積極的に汗を流している。

「コンディションは落とせない。今はしっかりと体を鍛えて、ケガしないように、試合で一番のパフォーマンスを出せるように調整していければいいかなと思っている」

 激しい筋トレをしているというのではなく、軽めの内容だというが、これも選手個々の工夫だ。

 ベンチから見ていたコスタリカ戦では、自身がいつも出ている右サイドハーフの位置でFW大久保嘉人が先発し、後半からはレギュラーのFW岡崎慎司が入った。

「(大久保)嘉人さんもオカちゃん(岡崎)もタイプが違う。前半は嘉人さんが先発して、オカちゃんとは違う特色があったので、見ていてすごく攻撃が楽しかった。後半はオカちゃんが入って、いつもどおりの裏へ抜ける動きをしてDFラインを下げた。それで中盤にスペースがたくさんできて、ボールを保持できたと思う。みんながいろいろな特色を持っているから、攻撃のバリエーションができている」

 自身の特長については「(香川)真司くんと似ているタイプ」であると考えており、「右サイドでも(左と)同じような崩しができればいいと思う」というイメージを持っている。

 攻撃のバリエーションが豊かなのがザックジャパンの強み。出番に備えてコンディションを整えているという話しぶりにも自信をのぞかせていた。

(取材・文 矢内由美子)

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