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判定の傾向を頭に入れる麻也「PA内は慎重に」

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 審判のジャッジにも気を配る必要がある。現地時間12日に開幕したブラジルW杯。ブラジル対クロアチアの開幕戦では、西村雄一主審がPKを取った判定が大きな議論を呼んだ。この日行われたスペイン対オランダの試合でもPKがあった。良くも悪くも大会全体の判定基準を定めることになる序盤の4試合を終え、手を使ったプレーはより厳しくファウルを取られる印象がある。

 DF吉田麻也(サウサンプトン)は「判定(の基準)は国によって違う。国際大会では(基準を)統一しないといけないし、(大会の)最初は難しいと思う」と、テレビを通して見る今大会のジャッジの印象を語った。

「何試合か見てから試合ができる分、自分たちは有利」と、判定の傾向を頭に入れてから初戦に臨めることをプラスに捉えつつも、「イングランドでは絶対にファウルにならないようなファウルもある。審判を批判しているのではなく、それもサッカーの一部。気にせずやろうと思っている」と戸惑いも隠せずにいる。

「ペナルティーエリアは慎重に行かないといけないなというのは、ここ数試合を見て感じている」。FWディディエ・ドログバら強烈な攻撃陣に対し、繊細な守備が求められる。DFにとって、やりづらいのは間違いない。

 一方で、攻撃陣はまったく逆の反応を見せている。FW大久保嘉人(川崎F)は「DFとしては注意しないといけないけど、前の選手はPKをもらえるチャンスが増える。ペナルティーエリアに入れば突っかけますよ」と、目をぎらつかせた。日本人審判がつくったとも言える今大会の傾向は、果たして日本代表にとって吉と出るか凶と出るか……。

(取材・文 西山紘平)

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