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ギリシャ戦へ最終調整…香川「勝つしかない。それしか言えない」

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 日本代表は18日(日本時間19日)、試合会場となるナタルのドゥナス・スタジアムで公式練習を行い、19日のグループリーグ第2戦・ギリシャ戦に向けて最終調整した。

 14日のコートジボワール戦に1-2で逆転負けし、あとがなくなったザックジャパン。スタジアムに到着したFW香川真司は練習前にミックスゾーンを通り、「勝つしかないので。それしか言えない」と、短い言葉に決意を込めた。

「そのために、この数日、しっかり調整してきた。自分の口から言えるのは試合に勝つということだけ。それで結果を残す。それだけです」

 単純なミスを連発し、見せ場をつくれないまま後半41分に交代したコートジボワール戦。試合直後には「こんな形で終わりたくない」と悲壮な表情を浮かべていた背番号10だが、試合翌日には吹っ切れた様子も見せた。

 4年前の南アフリカW杯はサポートメンバーだった香川にとって、コートジボワール戦は自身のW杯デビュー戦。気負いすぎた部分もあっただろう。「初戦の雰囲気もあったし、相手(コートジボワール)の前線の選手の脅威だったり、それが頭に入っていた」。相手云々ではなく、自分次第。あらためて原点に戻り、「自分たちのスタイルを表現しないといけない。一人ひとりが自分のプレーをすること」と力を込めた。

 コートジボワール戦当日の深夜にはレシフェの宿舎でDF長友佑都と“反省会”を開いた。ベースキャンプ地のイトゥに戻ってからも宿舎のジャグジー風呂でFW大久保嘉人と一緒になり、「全然ダメやったけど、まあ落ち込むなよ」と、愛情たっぷりの叱咤激励を受けた。

「切り替えていこうという話をしたし、もちろん切り替えている」。目の前に試合に集中する香川は、どこまで反発力を見せられるか。「まだ1試合が終わっただけ。それで心が折れていたら、この4年間、何のためにやってきたのかということになる」。何もできないままW杯の舞台を去るわけにはいかない。まず1勝。そのために全精力を注ぎ込む。

(取材・文 西山紘平)

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