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[アジア大会]失点を悔やむDF岩波「最後には完成させる」

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 一夜明けても悔しさは拭えない。グループリーグ第2戦イラク戦で先発フル出場を果たしたU-21日本代表DF岩波拓也は、試合後にホテルに戻ってもなぜ負けたかをいろいろ考えていた。

 イラク戦では前半12分に先制点を奪われる展開の中、一度は追い付きながらも後半3分にDFラインの乱れを突かれ、クロスからヘディングで勝ち越し点を奪われてしまった。連係を取れずに奪われた2失点目の場面に対して岩波は、「クロスのときにもう少しラインを上げられたと思うし、ボールホルダーにも行かせることができたと思う」と悔しさを表している。

 そして、代表チームとして戦う難しさも感じているようだ。「ラインコントロールの部分は、それぞれ自分のチームのやり方があって、昨日もそこのバラつきが何度かあったと思います。同じタイミングで上がっても、上がる距離が違うので、そこにギャップができてしまいました」と語ったように、たとえオフサイドをとろうとラインを上げても、上がる距離に微妙な狂いが生じて相手に好機を与えてしまった。

 代表ならではの難しさはあるが、「でもそれが代表なので、合わせていかないといけません」と視線を上に向ると、「もっともっと試合を通して連係を高め合っていければいいし、大会を通じて、最後はそういう部分が完成できればいいと思う」と試合を重ねるごとに成長していけたらと話した。

 そしてイラク戦の敗北を、チームの、そして自身の成長につなげていこうとしている。「負けたのは悔しいですが、前に進むしかありません。1回負けたことによって僕たちの評価は落ちたかもしれませんが、勝ち続けることによってまた評価されると思う。だから、まずは決勝トーナメント進出を目指して頑張ります」。20歳の若武者はイラク戦の敗戦を糧に、さらなる成長を目指す。

(取材・文 折戸岳彦)

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