beacon

[アジア大会]アピール続けるMF野澤「いつでも行ける」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 8月11日から13日までのU-21代表候補の合宿をケガで棒に振った。アピールの機会を失ったものの、アジア大会を戦うU-21日本代表のメンバーリストにはMF野澤英之(F東京)の名前があった。「少しケガをしてしまいましたが、今は普通にプレーできるレベルにありますし、チャンスが来たときにしっかりできるように準備しています」と来るべき出場機会に向けて調整を続けている。

 F東京では主にアンカーで起用されているが、U-21代表の練習ではアンカー以外に4-3-3のインサイドハーフもこなしている。しかし、「FC東京でもアンカー1枚、インサイドハーフ2枚でやっているので、その部分でのやりにくさはありません。だから試合でもしっかりこなせると思います」と苦にしない。

 所属するF東京では昨季ユースからトップチームに昇格したものの、リーグ戦での出場機会をつかむことはできなかった。しかし、今季からチームを率いるマッシモ・フィッカデンティ監督の信頼を得て開幕戦でリーグ戦デビューを果たすと、第5節には先発フル出場を果たした。しかし、翌第6節の前半に負傷。左ヒザ外側側副靱帯損傷と診断されて離脱を余儀なくされた。

「去年はチャンスが全然なくて、ようやく今年は試合に使ってもらってチャンスをつかみかけた中で負傷したのは自分的には結構ショックでした。ただサッカー選手である以上、ケガは仕方がないと割り切りましたし、リハビリをしている間に『体を強くして戻ろう』と気持ちも切り替えられました」

 ケガから復帰後はリーグ戦での出場はなく、アジア大会ではグループリーグ第2戦消化時点で出場機会は与えられていない。しかし腐ることはない。「出場機会を与えられたら、いつでも行ける準備はしています。代表で試合に出れば(フィッカデンティ)監督も見てくれていると思うので、アジア大会の試合に出て活躍してチームでもポジションを争いたい」と意気込みを語ったように、まずはU-21代表としてピッチに立つためにアピールを続ける。

(取材・文 折戸岳彦)

▼関連リンク
第17回アジア競技大会特集ページ

TOP