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[アジア大会]完全アウェーで韓国に屈する、U-21代表はベスト8敗退

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[9.28 アジア大会準々決勝 日本0-1韓国 文鶴]

 U-21日本代表は28日、アジア大会準々決勝を迎え、地元・韓国と激突した。前半をスコアレスで折り返すも、試合終盤にPKで韓国にゴールを許してしまう。その後の反撃も実らずに0-1の敗戦を喫した日本はベスト8で姿を消すこととなった。

 日本は決勝トーナメント1回戦パレスチナ戦の先発メンバーからMF原川力に代えてMF矢島慎也をスタメン起用し、システムは4-3-3でスタートさせた。対する韓国はDFキム・ミンヒョク(鳥栖)、FWイ・ヨンジェ(長崎)の現役Jリーガーの他に、キム・ジンス(ホッフェンハイム、元新潟)、MFパク・チュホ(マインツ、元磐田など)、DFチャン・ヒョンス(広州富力足球倶楽部、元F東京)のJ経験者が先発に名を連ねた。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤から球際での激しい攻防が繰り広げられる。韓国が後方から186センチのイ・ヨンジェ目掛けて放り込むロングボールに対しては、DF岩波拓也とDF植田直通がきっちりはね返す。日本は守備に重心を置いて韓国の攻撃をしのぐが、セカンドボールの回収力で上回る相手に徐々に押し込まれる。

 前半12分にはCKからMFキム・ヨンウクにヘッドで狙われるも、枠上に外れる。さらに同20分にはDFイム・チャンウに左サイドを豪快に突破されると、クロスからキム・ヨンウクにダイビングヘッドを放たれたが、これも枠を捉え切れず。先制点こそ許さないものの、日本は前半9分に矢島がミドルシュートを放って以降、敵陣深くまでボールを運べない時間帯が続いた。

 すると、前半28分に絶体絶命の危機が訪れる。PA内でクリアを試みた植田がまさかの空振り。このボールをイ・ヨンジェに拾われてシュートまで持ち込まれるが、岩波がギリギリのところでクリアして難を逃れた。その後も押し込まれる時間が長かったものの、粘り強い守備で対応。前半33分にはDF遠藤航がミドルシュートを放ち、同43分には高い位置でボールを奪ったMF大島僚太のパスからFW野津田岳人が左足でシュートを狙うなどシュートチャンスも作ったが、スコアは動かないまま前半を0-0で折り返した。

 後半に入り、日本が高い位置でボールキープする時間を作り出すものの、流れは大きく変わらず。後半9分にはPA内からイ・ジェソンにシュートを放たれたが植田がブロック。その流れから波状攻撃にさらされるが、集中を切らさない守備でゴールを守る。その後もシュートを立て続けに打たれる場面が続くが、相手の精度にも助けられて0-0のまま試合は進む。

 防戦一方の日本は後半19分に野津田に代えてFW荒野拓馬を投入し、システムを4-4-2に変更する。後半に入ってなかなかシュートまで持ち込めなかったが、後半32分に室屋のクロスのこぼれ球から矢島が強烈なシュートを放つ。しかし、GKキム・スンギュの好セーブに遭い、ネットを揺らすには至らなかった。このプレーで矢島が足をつり、同34分にMF原川力が送り出された。

 後半38分には再び韓国の波状攻撃に遭い、大ピンチを迎えたが遠藤のシュートブロックでしのいだ。すると後半41分、大島がPA内で相手選手を倒してPKを献上していまう。これをチャン・ヒョンスに沈められて先制を許した。最後まで反撃を試みた日本だったが同点に追い付くことはできず、0-1で敗れた。

(取材・文 折戸岳彦)

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