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FC今治のオーナーに就任した岡田武史氏、ザックに監督要請?

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 前日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏と元日本代表監督の岡田武史氏が21日、都内でNECが主催する「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2014」内の特別講演に出席し、「日本が超えるべきもの」をテーマに対談した。

 日本代表監督を退任後、初来日となったザッケローニ氏はこの4年間を総括し、「日本は謙虚な国で、日本人には内気な文化がある。選手には『常に勇気と自信を持て』と言っていた」と指摘。1分2敗でグループリーグ敗退に終わったブラジルW杯については「期待されていた結果を出せなかった」とあらためて悔やんだ。

 W杯の敗因として大舞台の経験不足を挙げた前監督は「強気に出る部分が足りなかった」と振り返り、自身の後任として日本代表を率いるハビエル・アギーレ監督に対して「次の監督である彼が、その部分を補ってくれれば」と期待を寄せた。

 今月4日、四国リーグのFC今治のオーナーに就任したことが発表された岡田氏は「株式を51%取得してオーナーになった。オーナー兼社長」と説明。「トップから育成まで同じメソッド、フィロソフィーでやるクラブをつくりたい」と、その胸の内を語った。

「確かにサッカーには選手の自由な発想が必要で、型にハメて『こうやれ』というのではダメ。しかし、今はそれが行き過ぎているように感じる。小学生を集めて、『自分たちで考えなさい』と言っても、それは無理な話で、自分たちだけでは見つけられない。そういう意味では型も必要で、型があるから自由な発想も出る。日本人の型をつくりたい。その発想から今治でやろうと決めた」

 今治は今季の四国リーグで3位に終わったが、将来のJリーグ昇格を目標にしている。岡田氏は対談の中で「ザックさん、10年後はうちの監督だからね」と冗談交じりに将来の監督就任を要請。ザッケローニ氏は「10年後はもう監督をしていないと思う」と苦笑いで応じていた。

(取材・文 西山紘平)

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