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本田3戦連発!香川9戦ぶりゴール!日本は3連勝で首位突破

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[1.20 アジア杯D組 日本2-0ヨルダン メルボルン]

 日本代表は20日、アジア杯グループリーグ最終戦でヨルダン代表と対戦し、2-0で勝った。前半24分、FW本田圭佑が3戦連発となる先制点を決めると、後半37分にはMF香川真司が追加点。3試合連続の完封勝利で3連勝を飾った日本はD組を首位で通過し、23日の準々決勝でC組2位のUAEと対戦する。

 引き分け以上でグループリーグ突破が決まる日本は過去2試合と同じ先発メンバー。3トップは右から本田、FW岡崎慎司、FW乾貴士と並び、中盤はMF長谷部誠をアンカーに香川とMF遠藤保仁がインサイドハーフを務めた。4バックは右からDF酒井高徳、DF吉田麻也、DF森重真人、DF長友佑都。GK川島永嗣がゴールを守った。[スタメン&布陣はコチラ]

 日本は前半2分、左サイドから中に切れ込んだ乾が右足ミドルでチームのファーストシュートを放つが、GKがキャッチ。同10分には遠藤のパスを乾がワンタッチではたき、PA内右に抜け出した香川がゴールライン際からマイナスに折り返す。これに乾が左足で合わせてゴールネットを揺らしたが、香川がクロスを上げる前にボールがゴールラインを割っていたとしてゴールキックの判定となった。

 ボール支配率を高め、試合の主導権を握る日本は相手のカウンターにも落ち着いて対応する。すると前半24分、長谷部の縦パスを受けた乾がタメをつくり、ゴール前に絶妙なスルーパス。岡崎の左足シュートはGKに弾かれたが、こぼれ球に本田が詰め、右足で押し込んだ。代表戦では自身2度目となる本田の3戦連発弾で先制に成功した。

 前半28分、自陣での長谷部のパスミスからピンチを招くもFWハムザ・アルダラドレーのシュートは森重が体を張ってブロック。直後の29分には本田の右CKに森重が頭で合わせるチャンスをつくったが、ヘディングシュートは惜しくもGKの好守に阻まれた。

 前半37分にも香川のスルーパスに反応した岡崎がPA内左の角度のない位置から左足を振り抜くが、ゴール左へ。直後の38分、森重が空中戦の競り合いで顔面を強打し、ピッチに倒れ込む。いったん担架で運び出され、タッチラインの外で治療を受けたが、すぐにプレーに戻った。

 1-0のまま前半を折り返すと、ヨルダンは後半開始から2選手を交代。日本は前半と同じメンバーで後半を迎えたが、後半1分に岡崎、4分に乾が立て続けにイエローカードを受ける。すると後半6分、最初の交代カードで乾を下げ、MF清武弘嗣をピッチに送り込んだ。

 ヨルダンの反撃に押し込まれる場面も出てきた日本だが、守備陣が粘り強く対応。後半14分にはMFモンテル・アブ・アマラが右サイドから入れた鋭いクロスボールにも酒井が体を張ってクリアした。早く追加点が欲しいが、後半16分、遠藤の右FKにフリーで合わせた吉田のヘディングシュートはゴール左へ。同26分の本田の強烈な左足ミドルもGKの好セーブに遭った。

 後半27分には吉田のくさびのパスを本田がヒールで落とし、香川が前を向いて右足を振り抜いたが、GKがキャッチ。2点目の遠い日本は後半34分、2枚目のカードを切り、岡崎に代わってFW武藤嘉紀が3トップの中央に入った。すると、その3分後だった。清武のスルーパスから武藤が左サイドのスペースを駆け上がり、ゴール前にクロス。これに走り込んだ香川が右足で合わせた。

 GKの手に当てられながらもゴールネットを揺らした追加点。香川にとっては、自身が出場した代表戦ではブラジルW杯直前に行われた昨年6月6日のザンビア戦以来、9試合ぶりのゴールとなった。アシストの武藤に飛びついて抱き合い、喜びを爆発させた背番号10。チームメイトも次々と香川のもとへ駆け寄り、祝福した。

 本人はもとより、チームのだれもが待ち望んでいた香川のゴール。後半42分には遠藤に代わって今大会初出場となるMF柴崎岳を投入。後半アディショナルタイム、本田の右足シュートが左ポストを叩き、3点目こそ逃したが、3試合連続の無失点で3連勝を飾り、ベスト8進出を決めた。

(取材・文 西山紘平)

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