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2部練習で追い込む日本代表 長谷部「マガトさんに比べれば…」

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 日本代表は2日、千葉県内で合宿2日目のトレーニングを行い、前日1日に続いて海外組8選手が午前と午後の2部練習に参加した。この日のトレーニングも“走り”がメイン。前日1日に行ったインターバル走で計測したハートレート(心拍数)をもとに、選手に応じて負荷を変えるなど緻密に練習メニューが組まれた。

 30秒以内という時間制限を設けたインターバル走では、選手によって2m単位で距離に変化を付けた。「ハートレートの数値を見て負荷や距離を変えている」と霜田正浩技術委員長。MF長谷部誠(フランクフルト)も「ハートレートを測りながら、データは(選手に)フィードバックしてくれるので、そういうのを見ながらやっている」と、自分自身の数値を見ながら練習に取り組んでいる。

「やっていることは今までと明らかに違う。こういう走りのトレーニングもシーズンのはじめにはやるけど、1シーズンやってきた、この時期にやるというのは今までそんなになかった。今までどおりではダメだよということだと思う」

 国内組より1週間早く海外組を先行して招集し、そのコンディションをそろえるために綿密かつハードな練習を組むバヒド・ハリルホジッチ監督。明日3日にFW岡崎慎司とDF長友佑都、5日にはMF香川真司とFW本田圭佑が段階的に合流し、8日に国内組が加わり、全選手がそろう異例のスケジュールだ。

「これが監督のやり方。監督からは『週末になればかなり疲れていると思う』と言われているし、それも計算していると思う」。照準は11日のイラク戦(日産ス)ではなく、あくまでW杯アジア2次予選初戦となる16日のシンガポール戦(埼玉)。今はとにかく追い込む時期ということのようだ。

 ボルフスブルク時代には、3部練習や坂道ダッシュなど軍隊式のハードなトレーニングで知られるフェリックス・マガト氏の指導も受けた長谷部。報道陣からマガト氏のトレーニングを思い出すかと聞かれると、「マガトさんに比べれば、先が見えているので……」と苦笑いしていた。

(取材・文 西山紘平)

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