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姉妹で出場、姉は妹の前では涙を見せた「私の中では普通」

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 姉・大儀見優季が世界の大舞台で活躍する姿は、これまではテレビの中で見るものだった。しかし今大会はグループリーグ第3戦のエクアドル戦でともにピッチに立つなど、対等な立場で経験値を上げた。「厳しい世界でやっていたんだなというのを感じた」。妹・永里亜紗乃の素直な感想だった。

 惜しくも準Vに終わった決勝戦後、テレビ映像では涙にくれるGK海堀あゆみを大儀見が慰める姿が捕えられていた。経験の豊富さからくる強さ、中心選手としての絶大な存在感が感じさせる瞬間だったが、妹には弱い部分を見せていた。姉曰く「妹の言葉だとか、表情でウルッと来る」。妹は「もともと涙もろいので、泣いても私の中では普通です」と笑った。

 そんな姉は、今大会を冷静に分析した。決勝戦については、「対策はしていたが、単純に相手が一枚上手だった。しっかり修正できなかったことを含めてのチームの差かなと思います」。ただ、完全に負けを認めたわけではない。「結果的に大差がついてしまった」と捕えると、「やっている自分たちの中では、そこまでやれないという感覚はない。個人的にもアメリカ相手に何も出来なかったとは思わない」と表情を引き締めた。

(取材・文 児玉幸洋)

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